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容疑者、福岡で出頭/守山・女性殺人

2010年12月22日

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井ノ口容疑者を警察車両まで護送する警察官ら=21日午後5時17分、京都市下京区

【父「遺族に申し訳ない」】

 「指名手配されている者です」。指名手配中の男は、逃亡先の福岡市の交番に出頭し、逮捕された。守山市のアパートで奥村尚代(なお・よ)さん(24)が殺害されてから4日後、事件は急展開した。

 県警によると、殺人容疑で逮捕された会社員井ノ口義一容疑者(36)は21日正午前、福岡市早良区の交番に出頭。午後5時14分、博多発の新幹線でJR京都駅に到着した。待ち構えた大勢の報道陣を避けるようにジャンパーのフードで顔を隠し、警察官に囲まれながら駅前で待つワゴン車に乗り込んだ。午後6時半、守山署に到着。待ち受けた約80人の報道陣のフラッシュを浴びながら署内に入った。

 井ノ口容疑者は京都府宇治市のマンションで家族と同居していた。父親によると、最後に息子を見たのは事件のあった17日午前6時40分ごろ。出勤直前に「おはよう」と言葉を交わし、変わった様子はまったくなかったという。その後は帰宅せず、携帯電話にも出なかったという。

 昨年の11月か12月、奥村さんが自宅を訪れたことがあった。井ノ口容疑者が体調を崩して仕事を休んだ際、「あいさつさせてください」と見舞いに来たという。

 「遺族の方に本当に申し訳ありません。世間を騒がせたことも、本当にすみませんでした」。父親はことば少なに語った。

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