滋賀女性殺害:「殺すつもりで行った」…容疑者供述

2010年12月22日 22時44分 更新:12月22日 23時35分

 滋賀県守山市のアパートで同県草津市の家事手伝い、奥村尚代さん(24)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された元交際相手の会社員、井ノ口義一容疑者(36)が乗り捨てた車から、スタンガンが見つかっていたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。井ノ口容疑者は「殺すつもりでアパートに行った」と供述し、事前に凶器の果物ナイフを用意していたことも判明。県警は、事件は計画的で、スタンガンも使用した疑いがあるとみて調べている。

 県警によると、井ノ口容疑者は17日昼ごろ、奥村さんの交際相手のアパートを訪れ、奥村さんの首を刺して殺害。遺体に抵抗した際に付く傷はなく、井ノ口容疑者が大阪府高槻市内に乗り捨てた車から、スタンガンと血の付いた衣服、果物ナイフなどが見つかった。血液は奥村さんのDNA型と一致した。

 また、井ノ口容疑者は新幹線で博多駅に向かい、福岡市内のビジネスホテルに宿泊していたと供述。21日に同市内の交番に出頭した際の所持金は約6000円だった。持っていた2台の携帯電話のうち1台は奥村さんのもので、県警は通話履歴などを解析し動機の解明を進める。

 井ノ口容疑者は今年6月、奥村さんに復縁を迫ろうと、草津市内でナイフとスタンガンを所持しているところを職務質問され、銃刀法違反容疑で書類送検された。【加藤明子、村瀬優子】

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