滋賀・守山市女性殺害事件 逮捕の男「殺すつもりで行った」
滋賀・守山市のアパートで24歳の女性が殺害された事件で、逮捕された男が「殺すつもりで行った」と供述していることが新たにわかった。
以前、交際していた奥村尚代さん(24)を殺害した疑いで逮捕されたのは、京都・宇治市の会社員・井ノ口 義一容疑者(36)。
警察の調べで、井ノ口容疑者は出頭の際、携帯電話を2台持っていたことがわかった。
事件は17日、滋賀・守山市のアパートで起き、4日後、井ノ口容疑者は福岡市の交番に出頭した。
その時、井ノ口容疑者は、旅行かばんと携帯電話2台を持っていた。
警察は、そのうちの1台が、まだ見つかっていない奥村さんの携帯電話である可能性があるとみて調べている。
奥村さんのものとみられるインターネット上の日記には、死亡推定時刻の午後0時ごろからおよそ4時間後の午後3時52分に、「いつか天罰くるないやこないなっ」などの内容で日記が更新されていた。
この日記は、本人の携帯電話からはパスワードを打ち込む必要なく更新することも可能であるため、井ノ口容疑者が奥村さんの携帯電話を使って日記を更新した可能性があるとみて調べている。
井ノ口容疑者の父親は21日、「親から言ったらアホかもしれませんが、まじめすぎるぐらいやったな」と語った。
父親によると、井ノ口容疑者は幼稚園から高校まで水泳に打ち込み、京都府の大学を卒業後、就職した。
そして、2009年12月ごろ、父親に奥村さんを紹介したという。
井ノ口容疑者の父親は「感じのいい、優しい子やなと思っていました。奥村さんが、わたし父親ですから、『あいさつさせてください』と、向こうから。せやから、感じのええ子やなと思って」と語った。
その一方で、2人のトラブルについても聞いたことがあったという。
井ノ口容疑者の父親は「(奥村さんとのトラブルは?)それはちょっと聞きました。ただのケンカで、それくらいの感じだった」と語った。
警察によると、2010年4月、2人はドライブ中に口論となり、110番する事態になったという。
さらに、奥村さんの知人は「前つきあっていた彼氏に、DVを受けて殺されかけたっていうのは、聞いたことがあります」と語った。
その6月、警察は井ノ口容疑者の車内から果物ナイフとスタンガンを見つけ、銃刀法違反の疑いで書類送検していた。
この時、井ノ口容疑者は調べに対し、「復縁を迫ろうと、奥村さんの家に向かうところだった」と供述したという。
しかし、この話を、警察は奥村さんに伝えていなかった。
そして22日、井ノ口容疑者が「ナイフを持っていってナイフで殺した。殺すつもりで行った」と供述していることが、新たにわかった。
また、車内で見つかったナイフと衣服についた血が、奥村さんのものであることがわかった。
今後、引き続き取り調べが行われる。
(12/22 17:48 関西テレビ)