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乳児放置で栄養失調…重体、母に猶予判決 「育児で立ち直りを期待」
生後間もない長男に十分な食事を与えず、栄養失調で重体に陥らせたとして、保護責任者遺棄致傷の罪に問われた名古屋市東区、無職、岩崎真弓被告(33)に、名古屋地裁は22日、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。
判決で伊藤納裁判官は「数時間ごとの授乳が必要なのは明らかで、長男の命を奪いかねなかった。母親として無責任」とした。一方で「一緒にいる間はミルクを与えたり、おむつを換えたりした。育児を通じて罪を償い、立ち直ることを期待する」と述べた。
判決によると、10月7日ごろに交際していた男性との間にできた長男を自宅で1人で出産したが、同月20日までの間に6回にわたり、仕事に出て10時間以上放置。低栄養状態と脱水症状で多臓器不全にした。長男は一時重体だったが、現在は回復している。