[PR]
ニュース:事件 RSS feed
【海保職員「流出」】保安官は懲戒後に依願退職 長官は減給、海保が24人処分
このニュースのトピックス:尖閣諸島問題
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、海上保安庁は22日、映像をインターネット上に流出させた神戸海上保安部の一色正春・海上保安官(43)を同日付で停職1年の懲戒処分とするなど、計24人の懲戒・内規処分を発表した。海保は一色保安官が提出していた辞職届を受理。一色保安官は依願退職となった。
警視庁が国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで一色元保安官を書類送検したのを受けて発表。馬淵澄夫国土交通相は、海保内の情報管理体制に不備があったとして鈴木久泰長官を減給1カ月(10分の1)の懲戒処分とし、自らも給与の10分の1を国庫へ自主返納する。
処分の内訳は、懲戒処分が停職1人、減給1人、戒告4人。内規による処分は訓告12人、文書による厳重注意6人。
海保ナンバー2の次長と一色元保安官が勤務していた巡視艇「うらなみ」の船長に加え、映像を海上保安大学校(広島県呉市)の共有フォルダー上でやりとりした際に削除を怠り、流出のきっかけをつくった海保大の職員と第11管区海上保安本部(那覇市)の職員が、それぞれ戒告処分。
一色元保安官が所属していた第5管区海上保安本部(神戸市)や神戸海保の所属長らについては、訓告の内規処分とした。
一色元保安官の処分については、免職とするか停職に留めるべきかで調整が難航したが、映像の秘密性に疑問があり金品の見返りなどもなかったことから、最終的に免職には相当しないと判断した。