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鹿児島・出水のナベヅル、鳥インフルエンザの疑い(1/2ページ)

2010年12月21日15時2分

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写真:4日、今年も「万羽鶴」となり餌場に集まるナベヅル=鹿児島県出水市、恒成利幸撮影4日、今年も「万羽鶴」となり餌場に集まるナベヅル=鹿児島県出水市、恒成利幸撮影

 鹿児島県出水(いずみ)市に飛来したナベヅル2羽が死に、うち1羽に鳥インフルエンザ感染の疑いがあることが分かった。鹿児島大が実施した簡易検査で1羽が陽性だった。同大は検体を検査機器のある鳥取大に送った。ウイルスの遺伝子検査を実施して高病原性や強毒性のものかについて詳しく調べている。

 関係者によると、2羽は出水市の平野で見つかり、19日にナベヅル1羽、さらに20日に別の1羽が死んだ。同市の監視員の通報を受けた鹿児島大が簡易検査を実施し、20日に死んだ1羽が陽性、もう1羽は陰性だった。鳥取大の遺伝子検査で高病原性と確認されれば、今季に入り国内で5例目になる。

 出水市はツルの越冬地として知られ、今季で14季連続1万羽以上が飛来しているという。ナベヅルは国の絶滅危惧種に指定されている。

     ◇

 樋口広芳・東京大院農学生命科学研究科教授(鳥類学)の話 出水のツルが高病原性の鳥インフルエンザなら、かなり重大な問題だ。鶏の場合は法律で殺処分をすると定めているが、野生生物については法律がなく対処方法が決まっていない。渡り鳥の生息地は国境を越えており、日本だけで決められる問題でもない。まずは、弱ったツルがいないか監視を強めて早期発見に努める必要がある。

     ◇

 〈出水平野のツル〉 出水平野は国内最大のツルの渡来地で国の特別天然記念物に指定されている。毎年秋に飛来し、2月上旬前後にシベリアや中国へ北帰行を始める。今年も1万羽以上の「万羽鶴」を14季連続で記録。県ツル保護会の12日の調査では1万3006羽を数え、1962年から続く調査で過去2番目に多くなった。ほとんどがナベヅルだがマナヅル、クロヅルなども混じる。ツルは山口県周南市の八代盆地にも移送され、飛来数を増やすため放鳥されている。

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