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沖縄返還交渉でベトナム出撃を容認 公開外交文書に内幕(2/2ページ)

2010年12月22日10時42分

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 核の再持ち込みを巡っては、この時期、若泉敬・京都産業大教授が佐藤首相の密使としてキッシンジャー大統領補佐官と極秘裏に接触。佐藤、ニクソン両首脳は11月19日の会談の際に密約文書に署名していたが、外交当局はこうした経緯を一切知らされていない。会談直前の11月、外務省高官は有事持ち込みについて米側に「総理はイエスと言はれると思うが……記録に止(とど)めようと云(い)うことは別問題」として、細部をつめないよう提案している。

 また、11月の首脳会談では、前年の大統領選で日本からの化繊製品輸入の規制を公約に掲げたニクソン大統領が、繊維問題に強い懸念を示していた。佐藤首相は「自分はその場限りの男ではない。誠意を尽くす」と、自主規制を約束したと取れる発言をしている。

     ◇

 外務省は5月、作成から30年以上たった文書は原則として自動的に公開するという新方針を示した。今後、3年間で2万2千冊を集中的に公開する予定だ。(川端俊一、倉重奈苗)

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