【海保職員「流出」】仙谷氏、保安官「逮捕すべき」は撤回せず　ハンドルネームに「今も不快」

　仙谷由人官房長官は２２日午前の記者会見で、沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件の映像流出を認めた海上保安官に処分が下る見通しになったことについて、「事案の内容が分かってくるにつれ、こういう捜査でもよかったのかなという気がする」と述べ、保安官の逮捕が見送られたことについて一定の理解を示した。

　だが、「刑事事件の証拠となるものを公表するのは許されない。捜査機関としての常識が弱い状態で、ビデオの管理が海保は甘かった」と強調。「保安官はその一員であるとの認識が少々弱い。（ハンドルネームで）『ｓｅｎｇｏｋｕ（せんごく）３８』と名乗られたのは今でも不快だ」と述べ、「当然、逮捕すべきだ」とした当初の見解を翻すことはなかった。