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2010年12月21日(火) 19:30 |
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讃岐国府を探す発掘作業
今から1200年ほど前の、香川県の行政の中心、讃岐国府を探す発掘作業が、香川県坂出市で行われています。 去年から始まった発掘作業は2か所目ですが、発掘は思わぬ困難に遭遇し悪戦苦闘しています。
坂出市府中町にある讃岐国府の発掘現場です。 讃岐国府は、奈良時代から平安時代にかけての行政の中心です。 香川県埋蔵文化財センターは、讃岐国府の位置を特定しようと、去年12月から発掘作業を行っていて、先月9日からは、2か所目の発掘が始まりました。 しかし、今回の現場は水脈とぶつかり、地面を掘ると水が溜まります。 そのため、毎朝、およそ2時間、まず水を抜いてから発掘作業に取りかかります。 発掘が始まって2日目、土の中から一辺がおよそ40センチの平らな石が見つかりました。 大きさと形から見て、讃岐国府の建物の柱を支えた石、礎石ではないかという期待が高まりました。 見つかった石が、もし讃岐国府の建物の礎石であれば、その周囲にもほかに建物を支える礎石が出てくるはずなのですが、まだ見つかっていません。 また、当時の記録が書かれた木の札などを見つけなければ、ここが讃岐国府だという証明にはなりません。 まだ見ぬ讃岐国府はいったいどこにあるのでしょうか。 センターの職員やボランティアのスタッフによる発掘作業は、来年3月まで続きます。
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