エンゼルス・松井秀喜外野手（３５）が“ディズニーデビュー”を果たす。アナハイムを本拠地とするエ軍に移籍したことで、隣接する本家ディズニーランド（ＤＬ）とのコラボ企画が浮上している。米国のＤＬを運営するウォルト・ディズニー・カンパニーの上層部の一人は本紙の取材に対し、次のように壮大な計画を明かした。
「アナハイムに松井がやって来たことは２１世紀になってから最大のインパクトと言っていい。しかも彼のナンバーは５５と聞いた。今年はディズニーランド５５周年という記念すべき年。これは偶然では片付けられない縁だ。この素晴らしい機会に、彼のためのスペシャルイベントを考えたい」

ヒデッキーマウス誕生か
　本拠地エンゼル・スタジアムと隣接していることに加え、同社は９７年から６年間エ軍のオーナー企業としてチームを運営。２００２年にワールドシリーズ制覇を達成した際にはＤＬで優勝パレードが催されたこともあった。エ軍とＤＬはアナハイムの２大観光拠点として現在でも共同イベントを行うなど関係は深い。
　そこで「５５」という共通の数字をきっかけに松井とＤＬの夢の合体プランが進められているのだ。現在までのところ５月５日を“マツイデー”と銘打って特別イベントを開催したり、７月１７日の開園記念日に松井を招待するなどの案が出ているが、話はそれだけにとどまらない。前出の関係者は「あらゆる可能性を探って大々的にやりたい」と明言しており、さらなるスペシャル企画を着々と進行させている。

　例えば、愛くるしいディズニーの人気キャラクターたちと、松井の親しみやすい顔とたくましい肉体をコラボレートさせた限定キャラの開発だ。前出の関係者によれば、すでにウォルト・ディズニー・カンパニーの企画会議内で極秘裏に「ヒデッキーマウス」や「ゴジルドダック」など具体的な案が出されているという。
ヒデキトリカルパレードも？
　電飾された松井像を先頭に行進する「ヒデキトリカルパレード」や、故郷を出発点にこれまでの栄光の軌跡をたどる「イッツ・ア・ネアガリ・ワールド」といった松井がらみの新たなアトラクションも有力候補として挙げられているという。

　関係者からＤＬ側の極秘計画を伝え聞いた松井も胸を躍らせている。「東京の（ＤＬ）は小さい頃に行ったし、アナハイムのほうも何回か行ってるよ」と明かすと「（ＤＬが）５５周年というのはもちろん知ってた。不思議な縁だよね。何かやるならぜひ行きたい！」とＤＬとの合体プランを早々と“承諾”した。

　今年のメジャーはグラウンド内外でアナハイムの“レッド・ゴジラ”が話題を独占しそうだ。
【2010年3月6日東スポ終面】