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【武田修宏の直言】
日本プロサッカー選手会が日本代表の選手の賃金アップを日本サッカー協会に要求していることが大きな問題となっている。選手側が意見を主張するのは良いことと思うし、否定する気はない。ただ正直に言えば、選手会には他にもやらなければならないことがあるのではないか。
選手会はもっと弱者救済に取り組んだほうがいい。例えば毎年何十人もの選手がクビになり、路頭に迷っている。素晴らしい選手でも大幅に給料を下げられたり、高給を理由にクビになる。私はこうした不自然な現状の改善こそがサッカー界の最優先課題だと思う。
子供たちは夢を持ってサッカー選手になることを目指しているのに、現状には夢がない。根本的な部分の改革が求められるはず。確かに日本代表の賃金も大切だろう。ただ代表級の選手は年俸は高いし、待遇もいい。それなのに、代表戦のボイコットまで示唆しているのは少し違うと感じる。
一方の日本サッカー協会も、日本代表で上げた収益をどんなことに使っているのか、きちんと説明すべき。サッカー界で資金面で困っていないのは協会だけだからだ。代表の収益は後進の育成に還元していると聞くが、サッカー関連では多くのスタジアムを始め赤字の部門は多い。もっとサッカー界全体に還元する方法があるのではないか。
【武田修宏:たけだ のぶひろ】
1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。
Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。
http://sports.horipro.co.jp/takeda/
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