烏竜遺竜事(おりょういりょうのこと)
2010年 12月 16日
大聖人御年60歳の時のお手紙である。上野尼御前は南条時光の母である。
御書の冒頭、「この仏法を信受すれば、千人のうち千人、一人も欠けることなく仏になれる」とのご指南があり、その裏付けとして、烏竜(おりょう)遺竜(いりょう)父子の古事が語られている。この父子は、古代中国の有名な書道家であった。
父の烏竜(おりょう)は、道教(どうきょう)を信仰していた。
道教とは、長生術、呪い、易などを行う中国民族の土着宗教である。この世は、天界と人界、冥界に分れ、多くの神々が存在し、宇宙の運行や自然現象を司っているとされる。
父の烏竜(おりょう)は、仏教を嫌い、仏典の書写をしなかった。
烏竜は死に際し、息子の遺竜(いりょう)に、「仏典を書写してはならない」と遺言した。
父は、このことが原因して、死して無間地獄に堕ちたが、息子の遺竜はそのことを知らない。息子は、父の遺言を守り、仏典の書写をしなかったが、最終的に、領主である司馬氏の要請に屈し、やむなく遺言に違犯して法華経八巻の題号64文字を書いた。遺竜はこのことを悔い、血の涙を流し、父の墓前で陳謝する。
その遺竜の夢に、父の烏竜が出現して語りかける。
「汝が手は我が手なり・汝が身は我が身なり・汝が書きし字は我が書きし字なり・汝心に信ぜざれども手に書く故に既に・たすかりぬ」(御書1582頁)
息子の手で書かれた法華経の64文字の題号が、父を救ったという古事である。
日蓮大聖人は、この御書を通じ、親孝行とは何か、さらに南無妙法蓮華経の功徳とは何かをご教授くださった。たとえ信じていなくても、これほどの功徳がある。もし、大信力で祈り、行動したときの功徳は如何ばかりであろう。
池田先生は、「あなたが勝てば、ご両親も勝利される」と再三、ご指導くださっている。
まさに、この仏法の実践において、自身が勝利することは、父母のみならず、地域の創価学会全同志の勝利となり、大功徳となるであろう。
ご両親を失われたり、お子様を失っていらっしゃる方々にとって、この御書は勇気と希望を得られる内容を秘めている。長編の御書ではないので、一通り拝されてはいかがであろう。
さて、御書には、仏法の功徳の無量無辺を示す内容のものが多く存在している。
この功徳を、体験するということは大事中の大事である。
理屈で知っていることと、体験で理解しているというのは天地ほどの違いがある。私は、いくつかの大功徳を頂いた。私の今があるのは、この功徳のお陰である。今、逆境の中で苦しまれている人もいらっしゃるであろう。多くの方々が、御書に学び、祈り、行動して、大きな実証を得ていただきたいと願っております。
尚、私の父は、すでに亡くなっています。
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# by sokanomori | 2010-12-16 22:12 | 御書と法華経 | Trackback | Comments(8)