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海老蔵復帰は白紙…父・團十郎謝罪会見

 時折言葉を詰まらせる市川團十郎=名古屋市・御園座(撮影・石湯恒介)
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 時折言葉を詰まらせる市川團十郎=名古屋市・御園座(撮影・石湯恒介)

 歌舞伎俳優の市川團十郎(64)が21日、名古屋市の御園座で、主演する「二月大歌舞伎」(来年2月5‐26日)の製作発表会見に出席し、無期限謹慎中の長男・市川海老蔵(33)の近況を明かした。海老蔵は現在も体のしびれを訴えるなど、ダメージが予想以上に大きいことを明かし、復帰の時期は白紙であることを強調。会見中、気持ちが高ぶってか涙をこらえる場面もあった。また、海老蔵が先に手を出したと主張する元暴走族リーダー側との示談交渉については「一切ありません」と完全否定した。

  ◇  ◇

 團十郎と海老蔵が親子共演するはずだった「二月大歌舞伎」の会見。質問は海老蔵の近況の件に集中した。團十郎は、その一つ一つに返答し、涙をこらえ声を詰まらせる場面もあった。

 冒頭でまず、海老蔵の休演を謝罪。海老蔵の体調については「見た目よりかなりダメージが深い。当人は、まだしびれや他の症状があると話しております」と説明した。復帰時期は「まったく考えておりません」とし、「自分のありよう、生きざまを考えて、それを周りが認めてくださったとき、初めて舞台に立つべきだと思っております」としぼり出すように話した。自宅にいる海老蔵について「生まれ変わるという気持ちで過ごしていると思う」と話す一方、「役者は舞台に立つということが体に染みこんでいる」、「本人は今、とても舞台に立ちたいはず」と、愛する息子への思いも口をついた。

 17日に團十郎夫妻と海老蔵夫妻で家族会議を開いたことにも触れ、「長い謹慎の間に、初心に帰りましょうと。忙しさにかまけて怠ってきたけいこをしっかりやりましょうという話をした」とし、今後三味線や踊り、長唄などのけいこを積むことを明かした。混乱を避けるため、休演などについての本人の謝罪行脚はしばらくはしないという。

 一方で、元暴走族リーダーの男性が海老蔵が先に手を出したと主張していることについて、團十郎は「私どもはまったく関知しておりません」とキッパリ。「水面下で交渉しているという報道もありますが、先方さまに接触したということも一切ありません」と語気を強めて否定した。

(2010年12月22日)

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