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広島がドミニカから“謎の左腕”呼ぶ

 広島が名前、年齢詐称3度の異色のドミニカ人選手を練習生として来年3月に来日させることが21日、明らかになった。ホルヘ・フェリックス投手(22)で本格的な野球チーム所属はカープアカデミーが初めて。経歴は謎ながら素質の高さから合格を勝ち取った左腕。将来の鯉投を支える逸材かどうかを見極める。

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 広島が謎に包まれた“金の卵”を来年3月に練習生として来日させるプランを立てていることが分かった。

 ドミニカにある野球アカデミーのほとんどは20歳以下が入団条件ということもあり、ホルヘは実年齢を偽り、3度詐称、偽名も使った。だが、カープアカデミーは野球で成功し、家族に楽をさせたい思いで偽っていたという本人の告白から不問にした。

 さらに謎を呼ぶのは過去の所属チームなし、カープアカデミーが初めてという点。野球経験がないというのも驚きだが、アカデミー担当者は「バランスがいい投手で、変化球のキレがある」とその素材を絶賛。187センチの長身から直球にカーブ、チェンジアップ、シンカーが武器の左腕の将来性に期待して、合格通知を出した。

 アカデミー担当者は今季、来日初勝利を挙げたアカデミー出身、ソリアーノと比べても「アカデミー時代のソリアーノよりホルヘの方が上」というほど、能力の高さに期待している。

 ほかにもアカデミー練習生としてハイチ共和国出身のレヒナル・シモン投手(20)の合格も決めた。こちらは193センチから繰り出す伸びのある直球が持ち味の右投手で、支配下登録されれば日本球界初のハイチ出身選手になる。ジャパニーズ・ドリームを夢見る異色の両投手が海を渡ってくる。

(2010年12月21日)

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