本連載を最初から読みたい人は、こちらから。
これまで株式投資の経験があっても先物取引の経験がない場合には税金に関して注意が必要だ。先物取引では、株やFXとは課税方式や税率、申告方法が異なるからだ【表1】。今回は、日経225先物の税金に関する話だ。
株の特定口座で「源泉徴収あり」にしている人は、税務署に自ら申告手続きをしなくてもよい。先物取引ではそこまで簡便ではなく、自ら申告の手続きが必要だ。ただ、ひまわり証券では株の特定口座と同様に、年間の実現損益がわかる計算書をWEBからダウンロードできる電子交付サービスがあるので、損益を自分で計算しなくても申告することができる(詳しくはこちらを参照)。
損失が出ても3年間繰り越し可能
確定申告は面倒に思われるかもしれないが、いい点もある。損失が出た場合に申告しておくと、3年間の繰り越し控除が可能になる点だ。今年、損が出たとしても来年利益が出た場合、利益から損失分を引いた金額に対して税率をかけるため、節税対策になる。年間収支で負けた年でもしっかり確定申告することが大切だ。
日経225先物の課税方式は「申告分離課税」、つまり他の給与所得や事業所得とは別に税額を計算する。取引所FX(くりっく365や大証FX)やオプション取引との損益通算は可能だ。一方、同じFXでも店頭FXとの損益通算は不可。また、店頭CFDや株式との損益通算もできない。