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ツインズ 西岡に不吉な背番号「1」

●「自信」より「恐怖心」

 念願のメジャー移籍が決まったが、聞こえてくるのはマイナスな話ばかりだ。

 ツインズと契約した西岡剛内野手(26)のことだ。

 この日(日本時間18日)は本拠地ミネアポリスのターゲットフィールドで入団会見に臨み、「数多くホームベースを踏むことが僕の仕事。四球でも死球でも塁に出ることを優先し、優勝を第一目標において戦いたい」と抱負を口にした。

 地元メディアから「ビッグ(メジャー)リーグでやっていく自信はあるか」と聞かれると、「何もない。恐怖心の方が強い」と現在の心境を素直に吐露した。

 ア・リーグ中地区の強豪チームの二遊間を守るには心もとないが、ロッテ時代から西岡の精神的な弱さを指摘する関係者は少なくない。

 09年にはこんなことがあった。06年のWBC優勝に貢献し、本人は09年の大会も代表入りは当然と考えていたが、原監督の方針から落選。これが西岡にはショックだったようで、当時の心境をブログで「(代表から漏れて)家の中で暴れたし家の物もぼこぼこにして荒れてしまった」とつづり、朝までヤケ酒を飲んだエピソードを披露。正月には旅行で訪れた韓国のカジノで散財したことも明かしている。

 自暴自棄になっても気持ちは晴れなかったのだろう。09年のシーズンは「悔しさから不眠症になり、しばらくは睡眠薬や精神安定剤を服用していた時期もあった」(球界関係者)そうだ。

 ツインズの地元ミネアポリスは外国人に対して寛容な土地柄といわれる。ニューヨークやボストンと違い、地元ファン、マスコミは選手に比較的、温かい。それでもレギュラーを与えられている以上、満足な結果を残せなければ、集中砲火を浴びることもある。そんなとき、自分で自分を追い込んでしまう可能性は否定できないのである。

 不安は精神面だけではない。西岡がつける背番号「1」は、ツインズでは不吉な番号なのだ。かつては後にヤンキースで監督を務めるビリー・マーチン、現在は酒造会社の会長職にあるリッチ・リーズらがツインズ在籍時につけていた。それが、ここ数年は「1」を背負ったクーベル、カスティーヨ、ハドソンらシーズン途中に大ケガして長期離脱した選手が少なくないのだ。

 ミネアポリスの年間平均気温は7度で、メジャーの本拠地の中では最も寒い球場として知られる。寒暖の差も激しいため、体への負担は計り知れない。

「(背番号1は)僕自身は喜んでいる。1番に歴史を刻んでいきたい」と話す西岡は、負の連鎖を断ち切ることができるだろうか。

(日刊ゲンダイ2010年12月20日掲載)


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