報道陣から失笑も…團十郎、親バカ会見「海老蔵ならば…」

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示談は一切応じていない、と強調した團十郎＝２１日、午後２時１６分、名古屋市の御園座

　歌舞伎俳優、市川海老蔵（３３）が休演することになった名古屋・御園座の「二月大歌舞伎」（来年２月５−２６日）について、父親の市川團十郎（６４）が２１日午後、御園座で会見した。團十郎は海老蔵に残るダメージを明かし、加害者側との示談を全面的に否定。再起を期待する川柳を披露するなど、親バカぶりを発揮する場面もあった。

　会見には御園座の長谷川栄胤（よしつぐ）社長（４４）らが同席。團十郎は、「海老蔵が不徳の致すところで休演となり、御園座、松竹、何よりも名古屋近郊の、この公演を楽しみにしてくださった皆様方に本当に申し訳ないことをした。心よりお詫び致します」とまず陳謝した。

　壇上にはワイドショーのマイク数十本がズラリ。團十郎のマイクが何度もハウリングして声が割れ、会見が中断する一幕もあった。

　海老蔵の近況については「体調は改善されていると思います。ただ見た目よりかなりのダメージがあり、しびれ、それ以外の症状があるというふうに聞いております」と、息子を思いやった。謹慎中は「家族会議で、忙しさにかまけて怠っていた稽古を最初からやりましょうと話し合った」ことを明かした。

　傷害容疑で逮捕された伊藤リオン容疑者（２７）側のグループとの“示談”を問われると、「先方様に接触、水面下で交渉している報道がなされておりますが、一切、そういうことをしておりません」ときっぱり否定。海老蔵復帰の時期は「まったくの白紙」としながらも「最近、いい川柳を聞いた」と徳光和夫（６９）から贈られた言葉を披露。

　「奈落から　海老蔵ならば　せり上がる」

　朗々と読み上げる團十郎に会場の一部からは失笑がもれていた。