JR脱線事故初公判 山崎前社長が無罪主張 |

判決は来年の秋以降 |
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「事故は防げたのか」経営幹部の刑事責任を問う前例のない裁判が始まりました。
JR福知山線脱線事故で業務上過失致死傷の罪に問われている山崎正夫前社長の初公判が開かれ、山崎前社長は「身の潔白を明らかにしたい」と無罪を主張しました。
午前9時28分、JR西日本の前社長・山崎正夫被告(67)は口を一文字に結び、神戸地裁に入りました。
娘を亡くした藤崎光子さんは「私たちが一番知りたい。なぜ肉親は殺されなければならなかったのか”その真実に少しでも近づいてほしい」と話し、法廷に向かいました。
裁判は、午前10時に開廷。
事故の被害者が見つめる中、山崎前社長は「事実と全く異なる決めつけをされたことに、ショックを受けています。なんとしても潔白を明らかにしたい」と無罪を主張しました。
2005年4月25日。
乗客106人が死亡、562人が重軽傷を負ったJR福知山線の脱線事故。
刑事被告人となった山崎前社長が問われている「過失」は、事故から9年前の12月21日に完成した「ある工事」にまで遡ります。
東西線の開通を間近に控えていたJR西日本は、現場のカーブを半径が半分の急カーブに付け替えました。
さらに新型車両の導入により、カーブ直前の列車のスピードは時速120キロに。
ダイヤ改正により、以前の3倍もの快速列車が通過するようになりました。
山崎前社長はこれまで「カーブをつけ替えることによって危険性が増すという議論はなかったと記憶している」と話していましたが、検察は、同じ時期にJR函館線の急カーブでスピードオーバーした貨物列車が、脱線事故を起こしたことに着目。
当時、鉄道本部長だった山崎前社長が事故の危険性を認識しながら、経費の増大などを理由にATS=自動列車停止装置の設置を見送り、事故を招いたとして起訴したのです。
真相はどこにあるのか―。
いまだ見えない答えを求め、遺族や負傷者の50人以上が「被害者参加制度」を利用して、裁判に臨みました。
息子を亡くした上田弘志さんは「JR西日本が今まで隠したりごまかそうとしていたことが、すべて明らかになってほしい」と思いを語りました。
事故から5年8か月を経て、ようやくたどり着いた裁判。
傍聴席ではなく「罪を問う」検察側の席から、山崎前社長を見つめる遺族の姿もありました。
検察官は起訴状朗読にあたり、亡くなった106人と負傷者493人ひとりひとりの名前を、30分以上かけて読み上げました。
続く罪状認否で山崎前社長は被害者に対し「ただただ深くお詫び申し上げるほかございません」と謝罪したうえで、事件については「どれほど考えをめぐらせても、当時、ATS設置の必要性に気づくことはできなかったと、申し上げざるを得ません」と無罪を主張しました。
これに対し検察側は冒頭陳述で「『現場カーブの危険性を感じていた』などと社員が発言した社内調査の結果を、警察から隠すよう山崎被告が指示していた」と指摘。
一方の弁護側は「現場より半径の小さなカーブはJR西日本の管内に2100もあり、特段の危険を認識することはできなかった」と反論しました。
公判を傍聴した藤崎光子さんは「山崎前社長は『身の潔白を』というが、保身しか考えていないと思った」話しました。
また、検察席に座った上田弘志さんは「山崎前社長を正面から見られるのは意味があると思った。これから自分の本当の胸の内をどう話してくれるのか、きっちりと見届けたい」と話しました。
検察側・弁護側合わせて30人もの証人が法廷に立つ異例の裁判。
判決は、来年の秋以降に言い渡される見込みです。
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2010/12/21 19:29
更新) |
舞鶴女子高生殺害 「でたらめだ」と無罪主張 |

中勝美被告(62)は無罪主張 |
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おととし、京都府舞鶴市で女子高生が殺害された事件。
21日に裁判が始まり、殺人などの罪に問われている男は「全てでたらめだ」と起訴事実を全面否認しました。
「全てでたらめ、嘘です。全く関係ありません」と強い口調で無罪を主張した、住所不定・無職の中勝美被告(62)。
おととし、舞鶴市の川の近くで高校1年の小杉美穂さん(当時15)にわいせつな行為をした上、鈍器で顔などを殴って殺害した罪に問われています。
警察は6日間に及ぶ家宅捜索を行いましたが直接的な証拠は見つからず、防犯カメラに映った男女の映像や目撃情報などから中被告の逮捕・起訴に踏み切りました。
21日の初公判で起訴状が読み上げられると、中被告は興奮気味に「私は無実です!何も関係ありません!裁判長!」と話しました。
そして、裁判長の制止をさえぎって、真犯人だとする人物の名前を挙げました。
さらに弁護側は「防犯カメラの映像は鮮明ではなく、中被告だと証明できない。供述調書も捜査官の誘導によって作られた可能性がある」と全面的に争う構えを見せました。
一方の検察側は冒頭陳述で「被告は捜査段階で『男が事件現場の川にベージュっぽい化粧ポーチを捨てているのを見た』と供述しているが、色までは報道されておらず、犯人しか知りえない事実だ」と指摘しました。
被告が一貫して否認し、凶器などの直接証拠もない今回の裁判。
検察側は状況証拠のみで犯行を立証できるのか、注目が集まります。
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2010/12/21 19:28
更新) |
2億円以上の不正経理 神戸市職員789人処分 |

神戸市職員789人処分 |
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神戸市で2億円以上の不適切な経理処理があった問題で、市は21日付けで789人の職員を処分しました。
職員は白紙伝票でパソコンやリクライニングチェアなどを購入していました。
この問題は神戸市の職員が事務用品などを発注した事にしてリクライニングチェアやパソコン、家具などを購入していたものです。
神戸市の調査で物品を購入する際白紙伝票を使って嘘の品名や金額を書き込み私的に流用するなど、昨年度までの6年間で2億1千万円の不正経理が明らかになっています。
神戸市は不正経理に関係した9人の職員を減給などの懲戒処分にし、あわせて789人の職員を21日付けで処分しました。
神戸市では白紙伝票の使用が常態化していたということで、中にはパソコンの転売で約7300万円を着服したとして懲戒免職となった職員もいます。
この問題で矢田立郎市長は11月から3か月間、30%の減給処分になっています。
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2010/12/21 19:28
更新) |
手配の男を福岡で逮捕 滋賀・女性殺害 |

井ノ口義一容疑者(35) |
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滋賀県守山市のアパートで女性が殺害されているのが見つかった事件で、指名手配されていた元交際相手の男が福岡で逮捕されました。
福岡市内の交番に出頭した井ノ口義一容疑者(35)。
今月17日、守山市のアパートで以前交際していた奥村尚代さん(24)を殺害した疑いがもたれています。
事件当日の朝、井ノ口容疑者の様子について、父親は「17日朝7時前に、私が出勤する時に起きてきて、言葉も『おはよう』だけで、変わった様子はなかった」と話します。
しかし事件の後は、自宅に帰ることも連絡をとることもなく、そのまま姿を消したと言います。
現場には井ノ口容疑者の裸足の足跡があり、大阪府高槻市で乗り捨てた車には、血のついた果物ナイフと衣服、そして奥村さんのものとみられる携帯電話がありました。
こうしたことから警察は、井ノ口容疑者の逮捕状を取って指名手配していました。
「ご遺族の方には本当に申し訳ありませんでした。世間を騒がせたこともすみませんでした」(井ノ口容疑者の父親)
井ノ口容疑者は調べに対し「間違いありません」と容疑を認めています。
なぜ以前の交際相手を殺害するに至ったのか、なぜ逃げた場所が福岡だったのか、警察の追及が始まります。
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2010/12/21 19:19
更新) |
女性殺害の手配男 福岡の交番に出頭 |

井ノ口義一容疑者が出頭した交番(福岡市内) |
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滋賀県守山市のアパートで、女性が殺害されているのが見つかった事件で、指名手配されていた元交際相手の男が21日、福岡県警の交番に出頭し、逮捕されました。
この事件は今月17日、守山市のアパートで奥村尚代さん(24)が殺害されているのが見つかったものです。
警察は奥村さんの元交際相手で、京都府宇治市に住む会社員・井ノ口義一容疑者(35)を殺人の疑いで指名手配していました。
そして21日午前、井ノ口容疑者が福岡市内の交番に一人で出頭し、井ノ口容疑者を追って福岡入りしていた滋賀県警の捜査員が駆けつけて、逮捕しました。
井ノ口容疑者は奥村さんの殺害について、「間違いありません」と容疑を認めているということです。
警察は身柄を福岡から滋賀県に移して、動機などを詳しく調べる方針です。
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2010/12/21 15:10
更新) |
コンビニに 車突っ込む |

店のガラスなどが粉々に大破 |
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21日午前、京都市北区のコンビニエンスストアに車が突っ込み、店のガラスが割れるなど、大きな被害が出ました。
午前9時すぎ、京都市北区紫野西蓮台野町のコンビニエンスストア「サークルK佛教大学前店」に、普通乗用車が突っ込みました。
この事故で、店の入り口横のガラスが粉々に割れたほか、車も大破し、運転していた25歳の会社員の男性が軽いけがをしました。
当時、店内にいた従業員と客あわせて6人にケガはありませんでした。
警察の調べによりますと、車は店の前の道路のゆるやかな右カーブを曲がりきれず、店に突っ込んだということです。
男性は「車で会社に行くのに、急いでいた」と話していて、警察は、スピードの出しすぎが事故の原因と見て調べています。
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2010/12/21 15:10
更新) |
濃霧 交通機関乱れる |

濃い霧に包まれる大阪市内 |
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21日の近畿地方は濃い霧に包まれ、一部の交通機関でダイヤが乱れるなどの影響が出ました。
大阪管区気象台によりますと、21日朝の近畿地方は、湿度が高い状態で気温が急に下がった影響で、広い範囲で濃い霧が発生しました。
この影響で、JRの奈良線や関西線などで始発から10分程度の遅れが発生し、通勤客など1万5000人に影響が出ました。
また近鉄でも、京都線や奈良線などで5分から20分程度の遅れが発生し、7000人に影響しましたが、ダイヤはほぼ平常通りに戻っています。
高速道路でも、中国道や名神高速などの一部区間で、一時50キロの速度規制が敷かれましたが、すべて解除されました。
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2010/12/21 12:39
更新) |
高校教師 飲酒運転で追突事故 |

事故を起こす前、同僚教師3人と飲酒 |
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20日夜遅く、大阪市平野区で酒気帯び運転で追突事故を起こしたとして、私立高校の教師が逮捕されました。
教師は車を運転する前、同僚3人と酒を飲んでいました。
20日午後11時前、平野区瓜破西1丁目の国道で、乗用車が停まっていた2トントラックに追突しました。
けが人はいませんでした。
警察が調べたところ、車を運転していた精華高校の教師・木村慎一容疑者(39)から、基準値を超えるアルコールが検出されたため、酒気帯び運転の疑いで逮捕しました。
高校によりますと、木村容疑者は20日、同僚の教師3人と堺市内で食事をした後、車に乗って帰りました。
教師らは、木村容疑者が車で通勤していることは全員分かったうえで、酒を飲んでいたということですが、木村容疑者は、「運転代行業者を使う」などと話していたということです。
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2010/12/21 12:36
更新) |
贈賄の社長らが罪状認める 厚労省CL汚職 |

検察は2被告に「懲役2年」を求刑 |
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コンタクトレンズ販売会社の監査をめぐる汚職事件で、厚生労働省の担当職員に賄賂を贈ったとされる販売会社の元社長ら2人の裁判が始まり、2人は起訴事実を認めました。
起訴状によりますと、コンタクトレンズ販売会社「シンワメディカル」の元社長佃章則被告(56)と弟で元常務の政弘被告(47)は、厚生労働省の医療指導監査官だった住友克敏被告(50)に対し、経営する診療所を指導・監査の対象から外すよう依頼しました。
そして、謝礼として約1200万円を贈ったとされます。
初公判で2人は起訴事実を認めました。
また検察側は冒頭陳述で、「診療報酬の請求方法が改正され、大幅に収入が減ったことに危機感を抱いた2人は、脱法的な方法を編み出した」と指摘して、それぞれに「懲役2年」を求刑しました。
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2010/12/21 12:32
更新) |
橋下知事 香港出張に出発 |

海外のカジノ事情も視察 |
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大阪府の橋下知事は海外のカジノ事情などを視察するため、関西空港から香港に向け出発しました。
橋下知事は今回の出張で、ギネスブックにも掲載された香港の高層ビル群で繰り広げられる光のショーや、アジア最大級の国際会議や見本市の会場を視察する予定です。
また、ベイエリアへのカジノ誘致を目指す知事は、マカオの大規模カジノ「ウィンマカオ」を訪れ、エンターテイメントをテーマとした街づくりの参考にしたいとしています。
出発する前、橋下知事は「イルミネーションも、向こうは半端じゃないですからね、僕は伝統芸能とか香港にないものをプロモーションしてくる。マカオではカジノ。周りの反対があっても、走るところは走らないと」と話していました。今回の出張では、大阪に中国人観光客を呼び込む催しも現地で開催し、今月23日に帰国する予定です。
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2010/12/21 12:28
更新) |