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女子高生殺人 被告が無罪主張

おととし５月、舞鶴市で女子高校生が殺害された事件で、殺人などの罪に問われている６２歳の被告に対する裁判が京都地方裁判所で始まり、被告は「全部でたらめで間違いです」と述べ、無罪を主張しました。
おととし５月７日の未明、舞鶴市朝来中の川岸で、高校１年生だった小杉美穂さん（当時１５）が、頭や顔を鈍器で殴られて殺害されました。
この事件で近くに住む無職、中勝美被告（６２）が、殺人などの罪で去年４月に起訴されたあと、直接的な証拠がない中で、２３回にわたり争点を整理する手続きが行われ、２１日、京都地方裁判所で初めての裁判が開かれました。
中被告は灰色のシャツとズボンの姿で法廷の中に入ると、落ち着かないようすでしきりに傍聴席のあたりを見回しながら被告の席につきました。
検察官が起訴状の内容を読み上げるのをきいたあと、裁判官から起訴内容を認めるかどうか尋ねられると「すべてでたらめでうそで間違いです。私は無罪です。何も関係ありません」と法廷に響きわたるはっきりとした声で述べ、起訴内容を否認しました。
続いて行われた冒頭陳述で検察官は「事件現場に通じる道路に面した防犯カメラがとらえた映像を鑑定した結果や目撃証言などから、事件直前に被告が被害者と行動していたことは間違いない」と述べて事件の犯人は中被告しか考えられないと主張しました。
これに対して中被告の弁護士は「防犯カメラの映像は人物の特徴を指摘できるほど鮮明なものではない。深夜の目撃証言も被告の犯行を裏付けるものとは言えない」と述べて、被告は事件に関わっていないと主張しました。
裁判は来年３月にかけて９回の審理が予定されています。

12月21日　12時05分

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