アメリカで、トヨタ自動車が2007年からことしにかけて、フロアマットがアクセルペダルに引っ掛かり、急加速につながるおそれがあるとして行った大規模なリコールなどに関連して、アメリカ運輸省は、日本円でおよそ27億円の制裁金をトヨタに課したことを発表しました。
アメリカ運輸省は20日、トヨタがアメリカで行ったリコールに関連して、制裁金あわせて3242万5000ドル(日本円でおよそ27億円)を課し、トヨタも支払いに同意したことを発表しました。具体的には、トヨタが2007年からことしにかけて、フロアマットがアクセルペダルに引っ掛かり、急加速につながるおそれがあるとして実施した大規模なリコールと、ハンドルの不具合に伴って行った2005年のリコールの2件について、いずれも当局への通報が遅れたとしています。トヨタは、ことしに入って、アクセルペダルが戻りにくくなる欠陥をめぐるリコールでも、当局への通報の遅れを理由に、ことし4月、制裁金13億円余りを支払っており、今回とあわせた制裁金の総額は、40億円余りに上ります。トヨタは、今回の合意について、「アメリカ国内の安全に関する法規への義務違反を認めるものではないが、当局と今まで以上に建設的な関係を築き、顧客の期待に応えるよう一層努力していきたい」というコメントを発表しました。