広島東洋カープの本拠地として長年親しまれ、今年9月に53年の歴史に幕を閉じた旧広島市民球場(広島市中区)の解体工事が20日、本格的に始まった。
グラウンド内に大型重機3台が運び込まれ、一塁側内野スタンドから取り壊し作業が始まり、建設当時に盛った土の基礎部分が姿を現していった。
広島市は今年度中に、一塁側とバックネット裏部分を解体、11年度中に永久保存される右翼スタンドの一部を残して解体を終え、13年春までに緑地広場などを整備する予定。
旧球場の解体を巡っては、市民団体が広島地裁に解体差し止めを求める訴訟を起こしている。【寺岡俊】
毎日新聞 2010年12月21日 東京朝刊