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「菅仙谷」川崎市多摩区に意味深地名と史跡、政権暗示?「小沢」も登場/神奈川

2010年11月29日

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住宅街の一角にある「菅仙谷なかよし公園」。背後に見える丘が「小沢城址ふれあいの森」

住宅街の一角にある「菅仙谷なかよし公園」。背後に見える丘が「小沢城址ふれあいの森」

丘陵の上にある小沢城址。遠足に来ていた園児が弁当を広げていた

丘陵の上にある小沢城址。遠足に来ていた園児が弁当を広げていた

住宅街で見つけた民主党のポスター。菅首相の横には「この先行き止まり」の看板が…

住宅街で見つけた民主党のポスター。菅首相の横には「この先行き止まり」の看板が…

 川崎市多摩区に興味深い地名がある。その名も「菅仙谷」。秋から冬に移り変わるこの季節。菅直人首相と仙谷由人官房長官を思い浮かべながら地域を歩くと、偶然とは思えない史跡にも遭遇した。

 菅仙谷の読みは「すげせんごく」。多摩区と東京都稲城市との市境に位置し、近くによみうりランドや読売ジャイアンツ球場がある。

 川崎市が発行した「川崎の町名」(日本地名研究所編)に、由来が記されている。周辺には菅、菅馬場(すげばんば)、菅北浦など「菅」が付く地名が広がっており、同書によると、多摩川の河原に草の菅が茂っていた、あるいはかつての橘樹(たちばな)郡菅生郷から一字を取ったなど、諸説あるという。また仙谷は、仙人が住む谷との言い伝えからこう呼ばれたとか。

 坂が多く、道が入り組んでおり、同じ場所をぐるぐる回ってしまった。そんな時に目にしたのが住宅の塀に張られた菅首相のポスター。隣には「この先行き止まり」の看板があり、政権の苦悩を暗示するかのようだ。

 さらに歩くと、住宅街の一角に滑り台やブランコがあるこぢんまりした公園があった。その名も「菅仙谷なかよし公園」。1組の家族が砂場で遊んでいた。公園からすぐ近くに雑木林の入り口を見つけた。

 「小沢城址(じょうし)ふれあいの森」。ハイキングコースを登ると、碑が立っていた。菅仙谷地域を見下ろすように小沢城址がある。民主党内に今も強い影響力を持つ小沢一郎氏。“チルドレン”ならぬ幼稚園児約100人が仲良くお弁当を広げていた。

 小沢城は、鎌倉時代の北の防衛線としての山城で、城主は源頼朝の重臣だった稲毛三郎重成。戦国時代にかけて何度も合戦の舞台となったようだ。

 「菅仙谷」や「小沢城」。意味深な地名を住民はどう思っているのだろうか。

 小沢城址で草刈りなどの保全活動を続けている男性(79)は「『菅仙石』とよく間違われたので説明しやすくなった。この地域が知れ渡るきっかけになればいい」と話す。なかよし公園で孫と遊んでいた女性(61)は「今まで意識したことがなかったけれど、言われてみると面白い偶然」と驚き、難局が続く菅・仙谷体制には「もう少し長い目で見てあげてもいいのではないか」と“地元”らしいまなざしを向けていた。 



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