2010年12月21日23時44分
神奈川県横須賀市は21日、配置換え命令に従わず、前の職場に居座って毎日本を読むなどしていたとして、男性主任(40)を停職1カ月の懲戒処分にした。仕事は一切割り振られなかったが給与やボーナスが支給され、他の職員からも苦情が寄せられていたという。
市によると、主任は4月1日付で発令された港湾部への異動に従わず、2年近くいた市民部にそのまま毎日通った。上司や同僚らが迷惑がる中で、空いた席に陣取って職務に関する本を読んでいたという。一方、港湾部では主任の異動拒否の影響で職員が1人少ないままになっている。
市は総務部長らが異動するよう再三、主任を説得。市長名の文書で2度の職務命令を出したが、聞く耳を持たなかった。主任は異動拒否の理由について「仕事を覚えきっていない中で、次の職場に異動すると自分の評価が低くなる」と話しているという。(川上裕央)