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【格闘技】

興毅&大毅 胸囲操るマジック

2010年12月21日 紙面から

WBAバンタム級王座決定戦の予備検診をパスし、余裕の表情を見せる亀田興毅(手前)と、同フライ級で防衛を目指す弟の大毅=後楽園ホールで

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 「亀田祭り」(26日、さいたまスーパーアリーナ)で行われる2大世界戦の予備検診が20日、東京・後楽園ホールであり、WBA世界バンタム級王座決定戦に臨む亀田3兄弟の長男興毅(24)、WBA世界フライ級王者で次男の大毅(21)=いずれも亀田=ら4選手はいずれも異常なしと診断された。興毅は胸囲が3月のフライ級時から6センチ増えて99センチ。大毅は9月の初防衛戦から一気に7センチも減り83センチだった。そこには数字を操る驚異の“裏技”があった。

 最初に予備検診を終えた大毅がニヤニヤしながら会見場に入ってきた。わずか3カ月で胸囲が7センチも減少。あまりの減量苦で身も心もやせ細っていると思いきや…。

 「測るときに減らしたんや。こうやってやれば減るんや。その方が記事も大きくなるやろ?」

 大毅はダラッと力を抜いた猫背のポーズ。ちゃめっ気たっぷり種明かしをした。「いまホントは92センチくらいやな。実際、胸囲って簡単に減らんと思うわ」。体を小さく見せるナゾの行動を悪びれることなく解説した。

 担当した佐藤順医師(37)は「息を吸って胸を張れば増えるし、力を抜けば減る。数字上は5センチくらい変わってきます」と前置きして、予備検診の様子を明かした。「大毅選手は体を縮めたから『いいのか?』って聞いたら『いい』って言うんで。顔色、体の肌つやもいい。それほど減量苦は感じなかったです」。ここまでの体調に問題がないことを強調した。

 同医師によると、大毅と好対照だったのが興毅だったという。フライ級から2階級上げ、数字上は9カ月で胸囲が6センチアップした。「興毅選手は逆のパターンで大きく見せたいというのがあるようです。空気を吸って、胸を張っていました。実際に筋肉の質は前よりいいし、量も増えている。体をつくってきていますね」。バンタム級の肉体に近づいているようだ。

 小さく見せたい大毅と大きく見せたい興毅。胸囲の数字を操り、すでに心理戦は始まっている!? (森合正範)

 

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