小沢一郎元代表の離党、あるとすれば年内か


今年は民主党にとって既に紆余曲折の1年だった。だが、年末のこの時期にきて、民主党は果たして分裂することなく新年を迎えられるのかとの疑問がにわかに広がっている。

Bloomberg News
10月に行われた記者会見での小沢一郎・民主党元代表

民主党内では、小沢一郎元代表が、衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席し、政治資金にまつわる疑惑を自らの言葉で説明すべきかどうかをめぐり、緊迫感が頂点に達している。党内には険悪なムードが漂い、小沢氏とその支持派は年内にも離党する可能性があるとの憶測も一部でささやかれるほどだ。

小沢氏に対する政倫審への出席要請を主導しているのは、「ミスタークリーン」こと岡田克也幹事長。岡田幹事長は、菅直人首相と仙谷由人官房長官からも支持を得ている。菅首相と仙谷官房長官にとって、現在最も優先すべきは、年明けの通常国会再開時に衆参ねじれ国会を乗り切れるよう、野党の支持を取りつけることだ。

野党は以前から、10月に検察審査会が小沢氏の起訴を議決して以来、小沢氏がほとんど公に姿を現さないままでいることについて、菅首相が容認しているとして批判している。日本のメディアによると、起訴は早ければ1月にも行われる可能性がある。

Reuters
13日に民主党本部で行われた記者会見で話しをする岡田克也幹事長

岡田幹事長は14日、「自ら政倫審に出て説明してもらうのが基本。かなわないときは、党として決定しなければならないというところまで役員会で確認した」と述べた。政倫審は、小沢氏に証言を強制する権限はないが、証言を求める議決を行うことはできる。

民主党幹部が対決姿勢を強めていることに、小沢氏支持派はいら立っている。支持派の多くは、自らの当選に関して小沢氏に恩義を感じている新人議員だ。幹部内支持派では、鳩山由起夫前首相が急先鋒に立ち、「小沢先生に対して、首に縄を付けてでも衆院政治倫理審査会に出席させよという議論がある。野党も要求していないことをなぜ与党の一部が要求するのか」との批判を口にしている。

小沢氏支持派の離党が差し迫っていることを示す明確な兆候はない。だが、離党があるとすれば、年内に行われる可能性が高いとの憶測もある。新党を結成し、11年から政府の各種補助金を受け取るには、新党登録を年内に済ませる必要があるためだ。

小沢氏が与党の地位をあきらめるとしても、今回が初めてではない。小沢氏は1993年にも、30数人の同僚議員と共に当時の与党・自民党を離党し、「新生党」を新たに結成した。これをきっかけに、日本の政治は激動の時期を迎え、やがてほかならぬ民主党の誕生へとつながっていった。

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    • アメリカ国防省、三宝会、電通は民主党政権を壊滅させ、自民党を中心にした連立政権の誕生へと戦略を起動した。その表出がマスメディア奴隷どもの、あわただしい12月21日の表出である。「はやく証人喚問をしろ」の次は「はやく解散総選挙をしろ」という論調になるはずである。
      菅破裂政権はすでに見捨てられている。小沢一郎氏への攻撃は2011年正月に向かってますます激烈化していくはずである。あわよくば民主党を分裂させ、一挙に衆議院解散に追い込むというのが敵の戦略であろう。フランケン岡田、自民党、公明党、みんなの党などは巨額の政党交付金を支給され、うはうは浮ついている。足が地から離れ浮遊しているのだ。政治はすでにリアリティを喪失している。小沢一郎氏への攻撃のみに焦点化している。奴隷たる群れの動物的本能であろう。

      奴隷どもは保身のために小沢一郎氏への攻撃で団結している。それが群れのカモフラージュ本能だ。記者クラブの寄生虫どもはアメリカ国防省、三宝会、電通に命令され、いそがしく蠢動している。日本民主主義の葬式だ。そこには個人の権利などはすでにない。記者クラブの寄生虫どもに近代の理念などはない。日本国憲法の理念などはない。記者クラブの寄生虫どもはここがアメリカであると錯覚している。記者クラブの妄想は「フウセン」のように肥大化して、2011年正月元旦に破裂するだろう。

      政治事件を待っている記者クラブは事件を捏造する寄生虫であり、仮想世界を分泌している。

    • アメリカ国防省、三宝会、電通などは、昨日の小沢一郎氏と菅破裂の対談で、菅破裂首相が何も決断できなかったことに怒りを爆発させている。アメリカ国防省、三宝会、電通などは、何としても小沢一郎氏を政界から追放し、鈴木宗男氏と同様に獄中にぶちこもうとしている。この国に人権などはない。まして国民から選ばれた政治家には人権がないとマスメディアは異常だ。12月21日の新聞とテレビは異常だ。

      TBSテレビの昼の番組は、小沢一郎氏と民主党への全面的攻撃だった。アメリカ国防省、三宝会、電通は、民主党政権を壊滅し、自民党を中心にした連立政権誕生に戦略化した。そのためには現在の民主党を分裂させ弱体化する必要がある。小沢一郎氏への全面的な攻撃は2011年正月になっても継続するばかりでなく、2011年元旦における新聞の論調は「早く衆議院を解散し国民に問え」という論調になるはずである。

      2010年12月21日、新聞とテレビの論調は「小沢を証人喚問せよ」である。フランケン岡田と菅破裂を恫喝しているのだ。「おまえたちが小沢を証人喚問しなければ、民主党政権をつぶすぞ」と恫喝しているのだ。さらに「早く小沢を民主党から追放しろ」とアメリカ国防省、三宝会、電通などは、恫喝しているのである。

      敵の戦略が明確になって表出したのが、2010年12月21日のマスメディアの動きである。マスメディアの小沢一郎氏への攻撃は激烈化している。それは来年正月元旦に新聞は特集記事を組み、戦争事態の報道のごとく全面的に勃発するはずである。マスメディアはすでにアメリカ国防省に命令された軍事態勢に突入している。第2次世界大戦の軍国体制のときは大本営によって朝日新聞、毎日新聞、読売新聞などは戦時体制の国民洗脳機関として暴走突進してきた。マスメディアは先祖帰りを果たしたのである。それがマスメディアのアイデンティティである。

      アメリカ国防省、三宝会、電通などに全面的支配されたマスメディア構成員とはすでに奴隷である。奴隷には人権も国民主権の認識はないし理解することはできない。マスメディア構成員とは国家と国民に寄生する寄生虫である。記者クラブとは寄生虫が群がる細胞組織であろう。寄生虫にやられた内臓細胞組織は手術によって取り除かなくてならない。

      主権者である日本国民は手術をする決意をした。それが2011年正月を迎える2010年12月21日の原光景である。

    • ————————————
      民主、政党交付金総額が過去最高 171億円

       総務省は20日、政党交付金79億8549万円を9党に交付し、今年の交付金総額が確定した。昨年の衆院選で歴史的大勝を収めた民主党が計171億516万円でトップとなり、1党が受け取った交付金としても1995年の制度開始以来最高だった。自民党は102億6381万円で初めて2位に転落した。

       政党交付金は所属議員数や国政選挙の得票率に応じて算定され、年4回各党に支給される。共産党は申請手続きをしていない。

      2010/12/20 22:11 【共同通信】

      http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122001000832.html

      —————————

      フランケン岡田は巨額な政党交付金を手にした。このなかからマスメディアに配るのであろう。仙谷苦虫も官房機密費から、かなりの額を、マスメディアに配ったのであろう。マスメディアとは寄生虫だ。国民の力で異常な寄生虫たるマスメディアは打倒しなくてならない。寄生虫の記者クラブは解体するしかない。

    • 政治倫理審査会は、証人喚問や参考人招致を避けるための「みそぎ」の制度であり、
      小沢さんも、わずか数ヶ月前までは、政倫審への出席には積極的だったはずです。
      ここに来て頑なに拒否している理由が分かりません。

      一方で、民主党の執行部も、なぜ政倫審への出席に固執しているのか理解不能です。
      自民党を始めとする野党が、小沢さんの政倫審出席で協調に転じるとも思えません。

      もしかしたら、執行部は、「小沢切り」で支持率の再浮上を狙っているのかもしれませんが、
      小泉さんが「抵抗勢力」を排除したのとは条件が違います。党分裂の影響は計り知れません。

      市民生活の状況を考えて、いま最も必要なことは不況対策のはずです。内ゲバではありません。
      参院で少数与党でも、「みんなの党」のデフレ対策を丸呑みする程度のことは可能と思います。
      法人税の減税は、投資・雇用の控除でなければ、内部留保や海外への投資に回るだけです。

      政倫審騒動の効果は、有権者が呆れ返り、内閣と党の支持率を低下させる事だけだと思います。

    • ロラン・バルトに関する文章をご紹介申し上げます。

      http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/vision/es001/semiotics.html

      -*————————–
      ロラン・バルト(1915~1980)の批評は、めまぐるしく変化していった。文学言語を論じた「零度のエクリチュール」にはじまって、ファッションの記号的分析である「モードの体系」など、彼は著作ごとに対象と方法を鮮明にかえていった。

      その変貌はめくるめくるものであったが、しかしバルトがいわゆる批評活動をつづけていたことにかわりはなかった。彼は魅力的な批評家でありつづけた。

      ロラン・バルト 「喪の日記」  訳者  石川美子 みみず書房

      ———————————————–

      批評というものは、「言葉づかい」だけでは判断できません。

      批評の根底には実践的論理と実践的感性、実践的根性、実践的情念があるのです。