新潟

　関税を原則撤廃する環太平洋パートナーシップ協定（ＴＰＰ）への交渉参加に反対する集会が１８日、刈羽村で開かれ、柏崎市や同村の農家ら約３５０人が参加した。交渉参加に反対し、県民に理解を得るための運動を展開するとの決議を採択した。

　ＪＡ柏崎や柏崎土地改良区など１２団体で構成する実行委員会が主催。ＪＡ柏崎のトップを務める今井長司・経営管理委員会長は集会で「工業製品の輸出と農産物の輸入は全く別の話。ＴＰＰに参加すれば食糧自給率は下がり農業の衰退は明らかで、断じて反対」とあいさつした。

　集会に参加した品田宏夫・刈羽村長は「農業だけが割を食う政策を許してはならない」と反対を表明。会田洋・柏崎市長は「無条件での参加はあり得ない」としつつ「むしろ逆手にとって日本農業の基盤を固める機会にする必要がある」と参加者に訴えた。【岡田英】