受刑者に暴行容疑、神戸刑務所の看守長を書類送検

　神戸刑務所（兵庫県明石市）は２１日、５０代の男性受刑者に殴るなどの暴行を加えたとして、特別公務員暴行陵虐の疑いで同刑務所の男性看守長（４２）を書類送検した。また同日、停職６カ月の懲戒処分とした。

　送検容疑は１０月２６日、自分を傷つけたり、他人に危害を加えたりする恐れがある受刑者が入る保護室にいた受刑者が、看守長の警棒を奪おうとしたため、頭を殴ったり腹を蹴ったりしたとしている。

　神戸刑務所によると、４日後に刑務所の別の職員が暴行があったと上司に報告。保護室に設置されているビデオカメラの映像で暴行を確認した。

　熊谷竹生神戸刑務所長は「職員の綱紀粛正を図り、信頼回復に努める」とのコメントを出した。