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第2東名高速:県内「来年度開通あり得る」 知事が1年前倒し意向 /静岡

 川勝平太知事は7日、第2東名高速道路の路線のうち県内分の約162キロを11年度中に前倒し開通させたい考えを示した。交通網を早期に充実させたい観点から「工事の進捗(しんちょく)状況などから1年の前倒しはあり得る」と述べた。しかし、建設を進める中日本高速道路(名古屋市)は12年度中の開通を予定しており、川勝知事の意向が実現するかどうかは未知数だ。

 県議会12月定例会で阿部時久氏(公明党)の代表質問に答えた。

 第2東名は、神奈川・海老名南-愛知・豊田東ジャンクション(JCT)を結ぶ全長約255キロの路線。このうち県内は、御殿場-三ケ日JCTの区間となっている。

 県道路企画課によると、県内の橋の7割、トンネルの9割は完成している。中日本高速は、開通時期について愛知県内は14年度、神奈川県内は20年度を見込んでいるが、川勝知事は静岡県内の工事が順調に進んでいると判断し、県内に限って前倒し開通を求めていく考えを示した。

 川勝知事は答弁で、第2東名のほか、長野県飯田市につながる「三遠南信道」、沼津市と下田市を結ぶ「伊豆縦貫道」の将来の開通に言及。県内の道路網を早期に整えることで中部圏の交通の基幹になるとの見方を示し、「一日も早い全線開通に向けて働きかけたい」と語った。

 これに対し中日本高速は毎日新聞の取材に「12年度中の開通予定という見解は変わっていない」と話した。【平林由梨】

毎日新聞 2010年12月8日 地方版

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