ナイフ所持容疑で６月摘発　手配の男

　滋賀県守山市岡町のアパートで同県草津市の家事手伝い奥村尚代さん（２４）が遺体で見つかった事件で、殺人容疑で指名手配された３０代の元交際相手の男が６月、草津市内で果物ナイフを所持したとして銃刀法違反の疑いで摘発されていたことが２１日、捜査本部への取材で分かった。

　現場のアパートと大阪府高槻市で見つかった男の車の中から携帯電話各１台が見つかっていたことも判明。捜査本部はいずれかが奥村さんの携帯電話の可能性があるとみて確認を進めている。

　捜査本部によると、草津署員が６月、車に乗って徘徊（はいかい）する男の姿を不審に思い職務質問。車内から果物ナイフやスタンガンが見つかり、同容疑で書類送検した。その際、男は「復縁しようと奥村さんの所を訪れるつもりだった」という趣旨の話をしたという。

　今回の事件後、男の車内からは、血の付いた果物ナイフや男性用の上下の衣服が見つかっており、捜査本部が鑑定している。現場アパート室内からは、男のものとみられる足跡も見つかったという。（共同）

　［2010年12月21日12時56分］