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山口組ナンバー3を起訴へ 服役中の組員に報酬金

2010年12月21日

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 暴力団対策法に基づく大阪府公安委員会の命令に反し、殺人罪で服役中の組員に暴力団抗争での報賞金を与えたとして逮捕された山口組ナンバー3の総本部長で宅見組(大阪市中央区)組長の入江禎(ただし)容疑者(66)について、大阪地検は22日に同法(暴力行為の賞揚等規制)違反罪で起訴する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査当局によると、今年1月以降、山口組直系団体の「直参」と呼ばれる組長20人が逮捕され(入江容疑者は除く)、このうち6人が起訴、3人が略式起訴された。他はほとんどが不起訴(起訴猶予含む)だった。

 捜査関係者によると、入江容疑者は逮捕後、「禁止命令後に金が渡ったことは知らなかった」などと関与を否認した。大阪府警は宅見組の関係先から押収した会計資料を分析し、服役中の組員への組からの現金支出を確認したという。このため地検は現金は組が組織として供与したもので、入江容疑者の公判維持は可能と判断したとみられる。

 山口組はナンバー2の若頭で弘道会(名古屋市)の会長高山清司被告(63)が8日に京都地検に恐喝罪で起訴され、6代目山口組組長の篠田建市受刑者(68)は銃刀法違反罪で服役中。入江容疑者の起訴により、山口組はトップ3が長期間の不在となる。

 府警捜査4課によると、入江容疑者の逮捕容疑は、府公安委の禁止命令に反し、宅見組関係者ら4人と共謀して08年11月〜今年4月、計約390万円を組員の内妻の銀行口座に振り込み、組員に報賞金を供与したというもの。

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