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■上の書面が、被告側の和解案
■下の書面が原告（私、丸田）側の和解案
前回、判決延期の経緯／和解交渉決裂の過程につきまして
http://blogs.yahoo.co.jp/marumaru1964kikei/21953050.html
記載させて頂きました直後、ツイッターのDMで、以下のようなご質問を頂きました。
「小林さんが本当にそんな態度を？わりと飄々としたいい人だと聞いているのですが…」
こういった疑問は、じつは別の方からも頂いておりました。
以前あるベテラン写真家は、
「小林は大人しい奴だそうだよ。他人の表現を妨げる真似を意図してまでやらかすかねぇ?」
といった旨、仰っておられました。
被告が沈黙されている以上、私の文だけでは、私の主観や感情が入った表現では？ と疑われてしまうのも、無理からぬことかと存じます。
私も数日間悩んだのですが、場合によっては皆さま方にも関わってくる問題であると判断
し、期間限定ということで、被告側の和解条項・基本骨子の記された一枚を原文のまま、upいたします。
皆さま方とも決して無縁ではない、“表現”の根幹を揺るがしかねない重要な問題ではないかと思いました。ご覧頂けましたら幸いです。
尚、公正を期すため、原告側の和解案・基本骨子も同じく原文の通りupさせて頂きました。
この上の「和解条項＜被告案＞」を見た私が、まず最初に驚かされたのは、
二項の「被告は、原告に対し、原告は写真集を出版するなどの実績をあげている写真家であることを認める」
という部分で、この箇所には正直唖然としました。これはそもそも被告にお認め頂くまでもなく事実であり、原告側への何か委縮効果めいたものを図った、としか考えざるをえない文面でした。
同じく五項、六項に関しましても、
これは私のみならず、他の皆さんに対しても、
被告を「批判」した部分だけでなく、被告に関する記述の一切を削除せよ、
という表現者らしからぬ“言論封じ”というべき要求で、
受け入れの可否以前に、実現不可能なものです。
さらにこの文面が容認された場合、
今後、誰が被告のことを書いても（原告が関与していないことが証明できなければ）
原告の責任でその文を削除させ、さらに損害賠償、謝罪広告を出す義務まで負う可能性もある、
といういささか信じ難い要求でした。
× × ×
下の書面、私の側の「和解条項＜原告案＞」は、謝罪やお金は一切いらない、ということで、
まず、狭い写真界の中で、なぜか私の方を被告の後追いと信じて疑わない方々
（それも不思議と被告とお仕事された方などに）が、いらっしゃるため、一項を記しました。
それから被告側は当初、争点となった被告側の作品の発表の“前後”に、
（それに似た）私の側の既発表作を見た記憶がある、等の曖昧な説明を繰り返した後、
『廃墟遊戯の（よく似た）解説文は、棄景を参照した可能性もある』と三度ほど仰られておりましたので（←記録もございます）
それなら、写真・文ともに私の拙作を参考文献として記すよう、お願いしてもよろしいのではないか、といったところから、二、三項を出させて頂きました。
（※既刊本の回収までは求めず、増刷分からお書き添えください、といった要望でした）
そして五項、
被告側の真摯な態度が感じられれば、私の記した（裁判関連の）ブログ記事に関しては、削除しても構わない、とも思っていたのです。
しかしながら、
被告側の和解案からは、残念ながら被告の誠実さは感じられず、
その上、http://blogs.yahoo.co.jp/marumaru1964kikei/21953050.html こういった、
姿勢も見られ、残念ながら一月掛かりの和解交渉も不調に終わったのです。
裁判所の皆さま方にも重ねてお礼、そしてお詫びを申上げさせて頂きたいと存じます。
◆こちらは本サイトの＜目次＞です http://blogs.yahoo.co.jp/marumaru1964kikei/22128282.html
本件に関する各項目、「盗作写真の検証」「訴訟に至る経緯」等、
皆さま方に、ご一読頂けましたら幸いです
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