射撃訓練:K9自走砲、撃ったのは4発だけ!?(上)

追加挑発に備え、自走砲は1門を除き北の海岸・ロケット砲を狙った状態

1600発のうち1500発は射程距離2-4キロのバルカン砲

 韓国軍当局が20日午後、海霧が完全に晴れない悪天候の中、延坪島周辺での射撃訓練を実施したが、その理由は第一に、これ以上延期した場合、韓国国内の世論分裂や後遺症が大きくなることを懸念したためとみられる。また、21日午後から天候が再び悪化すると予想されたことも、影響を及ぼした。

 韓国軍当局は当初、20日午前10時ごろから射撃訓練を開始すると発表していたが、海霧が晴れず、午前11時、午後1時30分と数度にわたって延期した末、午後2時30分に射撃訓練を開始した。合同参謀本部(合参)が明らかにしたところによると、今回の射撃訓練は、先月23日に海兵隊延坪部隊の訓練が北朝鮮の砲撃により中断したことに伴い、未了となっていた部分を完了させる形で行われた。延坪部隊は先月23日、K9自走砲で高性能りゅう弾など砲弾11種類・3657発を発射する訓練を午前10時15分に開始したが、午後2時34分、北朝鮮軍の砲撃挑発を受けたため中断した。

 この日の訓練の目的と強さを理解するためには、いかなる武器をどれだけ用いたかが重要だ。合参は、記者らが相次いで火器の種類や発射された弾数について質問したのに対し、「明らかにできない」と口を閉ざした。延坪部隊は、K9自走砲と105ミリけん引曲射砲、81ミリ迫撃砲、20ミリ・バルカン砲などのほか、90ミリ海岸砲の射撃訓練を行ったことも確認されている。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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