射撃訓練:与野党の反応(下)

民主党

 民主党は砲撃訓練について、「韓半島の緊張を高めた」と批判した。車英(チャ・ヨン)報道担当は「国民の命と安全を無視する李明博(イ・ミョンバク)政権の無謀さは、いつかブーメランとして戻ってきて政権交代につながるだろう」と言った。党指導部は同日、京畿道議政府市で当初の予定になかった「李明博独裁審判決議大会」を開き、北朝鮮に対する平和政策の必要性を強調した。孫鶴圭代表は「李明博政権の砲撃強行は、予算問題に通じるものがある」と言った。今回の訓練は予算政局を覆い隠すための手段だというのだ。しかし、これについて「主権行為を『局面を切り替えるため』と決めつけ、政争の手段にするのはひどすぎる」という批判する声もある。

民主労働党

 民主労働党は砲撃訓練終了直後に論評を発表、「韓国国民は共倒れを招き、戦争の口火に自ら火をつけた李明博政権と米政府を決して容認しないだろう」と述べた。党指導部は同日午前、ソウル・世宗路にある米国大使館前で記者会見を開き、「今回の海上砲撃訓練は事実上、米国が指揮している。米国は本当に韓半島で再び同族が殺し合う戦争を願っているのか」とも言った。そして、「休戦協定には西海(黄海)5島の海上境界線に関する条項がない。韓国が主張する北方限界線(NLL)は米国が一方的に決めたもので、南北が主張する境界線は違う」と、延坪島沖が南北の「紛争水域」であるとみなす趣旨の発言まで飛び出した。

洪永林(ホン・ヨンリム)記者

チョ・ベッコン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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