中ロが来年合同軍事演習を実施、東海では初

陸海空軍の精鋭部隊が参加、韓米演習に対抗か

 香港のニュースサイト「鳳凰網」は20日、ロシア・メディアの報道内容を引用し、中国とロシアは来年、両国の年次合同軍事演習「平和の使命」を、初めて東海(日本海)北部の海域で実施する予定と報じた。

 中国北東部とロシア南東部は、およそ4350キロにわたり国境を接しており、かつては主に国境付近の内陸部で軍事演習を実施していた。だが、来年の演習「2011年平和の使命」には、両国の陸・海・空軍の精鋭部隊が参加して海上で実施されることが決まり、ここ5年で最大規模になる見通しだ。

 軍事専門家らは、海上では異例となる中ロ合同軍事演習について、今年、韓半島(朝鮮半島)周辺海域で相次いで実施された、韓米・日米の合同軍事演習に対する対応訓練の可能性もあるとみて、注目している。

 「鳳凰網」は、具体的な演習の時期については触れなかったが、「ロシア側がすでに、基本的な演習計画を作成しており、来年初めに両国が第1回目の協議を行う予定」と報じた。

 ロシアの軍事専門家は、「ロシアは最近、従来の六つの軍管区を四つに再編成したが、このうち東部軍司令部配下の部隊が海上演習に参加するだろう」と語った。

 昨年の中ロ合同軍事演習には、ロシアのハバロフスクと中国・瀋陽の各軍管区から計2600人の兵士が参加し、今年9月にカザフスタンのアルマトイで実施された合同演習には、中国とロシアを含む5カ国の兵士およそ5000人が参加した。

香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事
記事リスト

このページのトップに戻る