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乳児治療で大やけど、指3本失う 医療ミスか 神奈川県警が関係者聴取

2010.12.21 09:34

 神奈川県二宮町で今年5月、自宅分(ぶん)娩(べん)で生まれた男の乳児が直後に低体温と呼吸障害に陥り、搬送先の病院で治療を受けた際に両足などにやけどを負い、足の指3本を失っていたことが20日、乳児の両親への取材で分かった。神奈川県警は業務上過失傷害容疑も視野に入れながら、事実把握のため医療機関の関係者から事情を聴いている。

 父親(34)によると、乳児の母親(40)は当初、自宅近くの助産院で出産を計画。経過は順調だったものの、5月27日夕から不規則な陣痛が始まった。助産院を受診した母親は「まだ大丈夫」などといわれ、いったん帰宅。ところが、同日深夜から再び、陣痛が強くなり、呼んだ助産師が自宅に到着した後の28日午前8時12分に出産した。

 乳児は呼吸状態などが悪く、約1時間半後に助産師の判断で近くの診療所に運ばれた。しかし、診療所では対応しきれず、秦野赤十字病院(神奈川県秦野市)に搬送。呼吸不全や低体温症などと診断され、NICU(新生児集中治療室)で応急措置を受けた後、28日午後1時50分ごろに人工呼吸管理設備の整った市立病院に救急搬送された。

 だが、市立病院で乳児の右足などにやけどがあることが判明し、熱傷病棟がある大学病院に転送された。重度のやけどと診断され、6月に右足の小指と薬指、左足の小指を切断した。

 父親は秦野赤十字病院に処置の内容ややけどの経緯について説明を要請。病院側は乳児の体を温めるため、保育器に入れ、ドライヤーで暖めたなどと説明したという。ただ、やけどの原因については「原因は不明。救命を最優先した処置に問題はなかった」などとしているという。

 乳児の父親は8月、県警秦野署に被害を訴え、県警は関係者の聴取に乗り出している。

 取材に対し、秦野赤十字病院は「複数の病院にまたがる事案。(やけどが)あったかどうかも含め、調査中」とコメント。一方、乳児の父親は、「診療所などでは治療経過をみていた。他の病院でやけどしたとは考えられない」と話している。

 乳児の父親は「詳細な説明をしない病院の不誠実な対応には憤りを覚える」などと訴えている。

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