実事求是 ― 創価学会の詐術を読み解く

学会プロパガンダ批判ブログです。 特に「世界の知性は池田先生を求めている」の詐術を海外資料をもとに検証します。

富士宮ボーイから削除された蛍投稿(3)

続いて安部日氏の「反論」が下記
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No.31788
おまけには 光を消した 蛍かな 投稿者:阿部日ケ~ン(院政) 投稿日:2010-12-15 10:34:42 ID:c994014f7
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蛍の「詭弁」例をブログ内から指摘してみよという要求には、「揚げ足取り」のときと同様、回答がない。具体例を挙げられもしないのに、むやみにレッテルを貼るのが安部日氏の得意技だ。

また、たいして詳しくない事柄について、相手よりも知っているかのように知ったかぶりするのも彼の特徴だ。

削除された私の反論は以下の通り。
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No.31807 授与発表は5月7日 投稿者:蛍 投稿日:2010-12-16 08:20:19 ID:0f6f27d34
新規 返信
>>31790

>>細部は送る側の団体によって違うだろうが大まかにはおおよそ
>> 
>> 選出 → 審査 → 内定(決定) → 授与 という流れで行われている

「学府等の顕彰のシステムそのものに疎いようじゃ駄目じゃん」とか
「民主的な叙勲のシステムを知らない日蓮正宗法華講員」などと言うから、どれほど詳しく知ってるのか楽しみにしてたのに、誰もが知ってるありきたりの「おおまかな流れ」じゃないですか。

私のにわか仕込みの知識によると、上の「選出→審査」のフローはもっと細かくて、例えば先日のマサチューセッツ大学のサイトによると、名誉学位授与プロセスは、次のようになっています。

教職員、学生、学生自治会、校友会等が名誉学位を与えたい人物を名誉学位特別委員会にノミネートすることから始まって、名誉学位特別委員会→→学部長→→学長→→理事長(&評議会)の順に推挙されていくようです。(他大学の資料もいくつか見比べたが大体同じ)
ソース:
http://www.umb.edu/chancellor/entry_csu/call_for_nominations_for_2011_honorary_degrees/


>>※マサチューセッツ大学ボストン校の名誉博士号は実際は6/4に授与されていて
>>
>>あほだね 授与の「決定」と正式な授与は別モンだとノーベル賞で
>>お勉強できなかった?

ノーベル賞を引き合いに出さなくとも、聖教新聞が一つの名誉学位について、「決定」ニュースと、「授与」ニュースをそれぞれ伝えているので、両者が別ものであることは当然知っていますよ。
ブログでも、決定から授与までのスパンを考察するため、過去5年間の決定記事、授与記事のリストを載せてるくらいです。(決定から授与まで3年半も間が空いているという奇妙な例があったりする)

で、上の引用文で阿部日さんが言いたいのは、6/4は授与決定日であって、授与日ではないと強弁したいのでしょう。では、蛍ブログからピックアップした以下の時系列を安部日さんはどう見ますか?

マサチューセッツ大学オフィシャルサイト等で拾った池田氏関連資料です。(特に日付に注目)
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1)2010/4/9(卒業式2ヶ月前)
 「今年度の本学の名誉学位受賞者を数週間以内に正式発表する予定だ」(学長コラム)

2)2010/5/7(卒業式1ヶ月前)
 「また、ジョージ・A・ラッセルJr(ステートストリート社副社長)、池田大作(仏教指導者であり池田国際対話センターの創立者)にも名誉学位を授与する予定だ。」(学長コラム)

3)2010/6/4(卒業式当日)
 「マサチューセッツ大学ボストン校の第42回卒業式(学位授与式)で栄誉を受けたのは、他に、代表スピーチを行ったビクトリア・レジー・ケネディ(エドワード・M・ケネディ前上院議員の妻)、名誉学位を受けた池田大作(仏教指導者であり、池田国際対話センターの創立者)、学長賞を受けたエドワード・J・マーキーの各氏である。」(マ大学サイトのデイリーニュース)

4)同6/4
 「また、ステート・ストリート社の副社長であり同社の社会貢献組織の責任者でもあるジョージ・A・ラッセル・ジュニアと、詩人であり仏教指導者である池田大作に、名誉博士号が贈られた。」(地元日刊紙Boston Globe紙)

5)同6/4
 「名誉学位と学長メダルを受賞された池田大作氏、エドワード・マーキー上院議員、ジョージ・ラッセル氏にも敬意を表したいと思います」(レジー・ケネディのスピーチ。彼女も当日名誉学位を受けた)

6)同6/4
 「2010年6月4日のこの日、我々は喜びを以って池田大作に名誉人文学博士号を授与するものである。」(池田氏が受けた学位記の文面)

7)2010/11/21 (日本での受賞式典の日)
「私たちは、6月の本学の学位授与式(卒業式)に出席できなかった池田氏に名誉人文学博士号を直接お渡しするため、創価学会のお招きを受けて訪日している。」(学長コラム・日本から発信)

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それぞれの英文原文や出自については弊ブログを参照されたい。

[考察]
内定段階や正式発表の前に、学長がサイトで公表することはあり得ないので、正式発表日は2)の5/7あるいはそれ以前と見るのが妥当だ。3)~6)は6/4の卒業式(学位授与式)で名誉学位が授与されたことを如実に示す資料。なお、卒業式で名誉学位を受けた人々は5/7に池田氏とともに正式発表された人々だ。他の人は授与されたのに、池田氏だけ発表のみだった、などということは常識的にあり得まい。聖教にも過去に多くの報道例があるように、池田氏の名代が代理受賞したものと思われる。

5)のケネディ女史(名誉博士受賞者)のスピーチは動画で見ることができる。
http://www.youtube.com/umassboston#p/c/8F7E3C7C63DFFA29/0/7n8LUtGAH8M
名誉博士受賞者池田氏への賛辞は1分35秒あたりにある。

7)の「出席できなかった池田氏」という表現には、出席すべき機会が6/4にあったという含意がある。当初から11月に授与式典を予定していたのであれば、こういう言い回しはしないだろう。同様に「“直接”お渡しするため」というフレーズも不要。

まだまだありますが、これくらいにしておきましょう。
さて、1)~7)の資料について、安部日さんの見解を聞かせていただきましょう。


>>もちろん「想像」部分にもある程度の根拠が存在するのは理解できるのだが
>>根拠があれば「事実」だとするには脆弱だろう。

根拠の質(出自)によりますね。
ブログを通覧していただければ分かると思いますが、週刊誌など反学会系出版物を主張や推論の依拠として用いたことはありません。基本的に、利害関係が背景にない出所の確かな客観資料を根拠に、論証しようと努めております。

従って、以下の事例と蛍ブログは全く共通項がありません。

>>某ネトウヨが自殺した代議士を「他殺だ」と主張する根拠が
>>日蓮正宗門徒が絶賛した「元ヤクザのおっさんの本にある!」と主張しているのと
>>同じロジックである。
>>そういえば国会で週刊紙を片手に「政教一致」を喧伝した議員もいた。

富士宮ボーイから削除された蛍投稿(2)

前稿で示した質問投稿に対する安部日氏の回答は転載できないが、以下のようなタイトルで投稿された。

No.31773
管理人殿 また賊が・・(笑) 投稿者:阿部日ケ~ン(院政) 投稿日:2010-12-14 12:20:27 ID:4a96d148f

開口一番、削除を管理者に願い出たあと、
私の質問には一切答えず、蛍ブログ批判を展開。いわゆる「議論のすり替え」という典型的詭弁だ。

それに対する私の返答は以下の通り。
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No.31785 遮るも なお仄光る 蛍かな 投稿者:蛍 投稿日:2010-12-15 09:16:01 ID:36131a6f3

>>31773

私のブログから「揚げ足取り」の実例を引用摘示してくださいとお願いしたのに、
安部日さんはそれには答えず、議論をすり替えて、別の批判を新たに展開しておられます。

●「揚げ足取り」の例は一つも挙げられなかった、「揚げ足取りの蛍」は根拠なきレッテル貼りであった、という結論でよろしいですね。


では、すりかえられて発生した別の批判文について応接しておきます。

>>※海外資料を基に実事求是の姿勢で、学会プロパガンダと客観事実を見比べ・・
>>
>>ネットにあるorないという程度の情報だけで見比べるのが限界だろうさ(大笑)

限界は当然ありますが、限界があるからとて何もしなければ「無」です。無から限界点までの距離がゼロでない限り、その距離の範囲で頑張らせていただきます。海外資料の渉猟や考察を通して、これまで見えなかったものが結構見えてくるもんですよ。真実そのものであったり、真実に辿り着くヒントであったり・・・本当に面白い。

>>どのように日蓮正宗詭弁変換されるか検証がオモシロイから、自分のブログで
>>どんどん発表してくれ。
>>君の論法こそ「演繹法+詭弁」そのものだから貴重だよ。

揶揄文の中で“「演繹法+詭弁」そのもの”と強調しているところを見ると、どうやら安部日さんは「演繹法」を悪いイメージで見ているようだ。

安部日さんは、No.31769でeco氏ブログを批評した際、
  >>私は「演繹法」「帰納法」どちらがよいとも悪いとも言っていないし
と前置きしつつも、その直後で、
  >>貴殿の池田先生論評は、(中略)アンチと同じじゃないでしょうか
  >>結論ありきの演繹法ですな。
と言い、さらには
  >>ecoさんの論評は「揚げ足取り」の蛍くんのやり方と同じ
と結論づけています。この文脈からも、安部日さんが演繹法を否定的に捉えているように見える。

「結論ありきの演繹法ですな」と、eco論文をこのフレーズで否定的に総括しきったかのように書いてますが、演繹法とは仮説(予測される結論)を先ず立ててから論証するやり方であり、通説や常識とされているものの否定などでよく用いられる論証法です。要するに「結論ありき」から出発するのが演繹法なのですから、それを指して「結論ありきの演繹法ですな」としたり顔で言われても、「だから?」と返すしかない。空を指差して「あれは空ですな」とつぶやいているようなものです。何の批評にもなっていません。批判したいのなら、演繹法という手法自体ではなく、論証の中身について具体的になされるべきでしょう。

蛍ブログを評しての“「演繹法+詭弁」そのもの”というフレーズも同様。演繹法については上述の通り批判要素にはならないので、この中で批判として有効な単語は「詭弁」だけです。しかし、安部日さんの悪い癖で、なぜ「詭弁」と評し得るのかを具体的に説明していないため、「根拠なきラベル貼り」で終わっている。要するに“「演繹法+詭弁」そのもの”というフレーズは見かけの語調に頼った印象操作でしかありません。後付けでもいいので、私のブログから「詭弁」箇所を具体的に指摘してくださいな。


>>学府等の顕彰のシステムそのものに疎いようじゃ駄目じゃん。

具体的にどの記事について何が言いたいのかよくわかりませんが、何か反応しておきましょう。
いろいろ調べてみたら、「寄付対価としての顕彰システムもある」ことが分かってきました。
武漢大学の公式資料にあった「名誉博士号、7億5千万円なり」とか・・・。
これで少なくとも、名誉学位は金では買えない、という従来の学会員主張は崩れました。


>>「蛍」法なら、この間のノーベル平和賞の受賞も「あの日に意図的に・・」とか
>>言い出してアヤシイかのように喧伝できる。

権威は真実や正義を必ずしも担保しません。
ノーベル賞とはいえ、もし何か疑うに足る根拠があれば、当然疑念を主張できます。


>>まず受賞に”至るまで”の経過と、どの時点で「受賞」となるかを考えろよな~

恐らく「300個目の名誉学位のインチキ」の記事のことを言ってるのでしょう。
ブログを見てない人のために、最低限の原文引用あるいは趣旨紹介はすべきでしょう。

マサチューセッツ大学ボストン校の名誉博士号は実際は6/4に授与されていて、そのタイミングでは290個目になるはずだが、11/21授与、300個目、と聖教報道されているのは変だ、という趣旨の記事でした。

安部日さんは、池田氏本人が直接受け取った時点(11/21)を「受賞」とみなすべき、と言いたいのでしょうが、名誉学位を池田氏本人でなく代理人が受賞して済ませている例はたくさんあります。池田氏が直接貰わなければ受賞したことにならないとすると、これまでの多く名誉学位が幻になってしまいます。逆に、それらの代理受賞を「受賞」とみなすなら、マ大学からの授与も代理人が貰った時点で受賞日とみなすべきでしょう。

ブログ内容の繰り返しになるので論拠は省略しますが、マ大学からの正式授与は明らかに6/4であり、11/21は単に本人に手渡し直しただけ、というのが資料から得た私の結論であり、そのうえで、なぜ実は290個目だったマ大学からの名誉博士号を300個目として発表したのかについて、その目的を推論しております。

300個目という大台を、超有名な「マサチューセッツ工科大学」と見紛う名の大学で飾りたかったのではないか、というのが私の推論でした。これは自分でも気づいている通り「邪推」に近いものですが、以下の学会員投稿のように、マサチューセッツ大学を「マサチューセッツ工科大学」と勘違いしちゃった(しかも誰も間違いに気づいてない)例などを見るにつけ、学会の印象操作が奏功したのかな?あながち私の邪推も外れてないかも、とふと思ったりもします。

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本日 投稿者:買春法主 シアトル日顕 投稿日:2010年11月21日(日)18時19分2秒

マサチューセッツ工科大学から300番目となる名誉称号授与式が行われ、

先生・奥様ともお元気にご出席された。

本当におめでとうございます!!

明日聖教に載ります。
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http://6001.teacup.com/qwertyui/bbs?page=1&


さて、
本投稿は、中身ではなく、過去にアク禁にされた者の投稿、という理由だけで削除されると思いますので、ブログにも転載しておきます。
アク禁者への欠席裁判的非難は自由に許すが、非難されたアク禁者がそれに反論すること(正当な権利)は認められない、というのは何ともアンフェアな話ではありますが、そういう板なのでしょう。
しかし、私は、消されても消されても、反論の必要があればやってまいります。(方針変更です)

遮るも なお仄光る 蛍かな

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実は、冒頭に挙げた安部日回答に続いて、本ブログの「半額サービスのインチキ」の記事対する的外れなイチャモン投稿があった。
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No.31775
おまけ 主夫とやらの値頃感 投稿者:阿部日ケ~ン(院政) 投稿日:2010-12-14 12:58:51 ID:4a96d148f
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ほかに反論できる記事がなかったらしく、私生活の話題をネタに人身攻撃&議論の拡散をしたかったようだが、それに対する反論は以下の通り。(保存していないかったので、Googleキャッシュから復元)
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31789

菊川氏のブログ同様、雑談的話題は、突っ込みがしやすいようで、蛍ブログの雑談もターゲットになりました。想像力の欠如か想像力の超常的飛躍か、どちらが原因か分かりませんが、以下のような妙なツッコミを安部日さんから頂戴しました。

>>「つまり基本単価が5割以上も上げられているのだ」 (蛍 談) 
>>おそらくは蛍氏の頭の中では肉の種類や原価は一つしかないのだろう。

 「同じ棚にある半額ラベルのついてない通常の商品と単価表示を見比べてみると」と書いてあります。「同じ棚」「通常の商品と比べると」の部分を見れば、同一コーナーの同じブランド、同じ部位、同じグレードの肉について言ってるらしいことは分かりそうなものですがねえ・・・・(笑)

>>おそらく家庭の台所を担っておられる現役主婦の方なら
>>ツッコムだろう。

さてさて、 FB板の現役主婦は、あのブログ記事を見て、はたして安部日さんと同じ感想を持ったのだろうか、彼我の立場の違いを抜きにして、是非伺ってみたいものです。

 >>私は声を大にして言いたい。
 >>
 >>それが事実なら、安い肉を高級品と錯覚させる「偽装表示」というとてつもない消費者問題だよ~ と。

声を大にして言われなくても、
 ブログで「消費者騙し=インチキと言わざるを得ない」 と書いているわけですが・・・・?
 いったい何が言いたいのでしょうか?

 >>日蓮正宗門徒の「ニセ本尊」の害毒は、こんなところにまで影響が出るのかと ...

論理の飛躍。
”日蓮正宗門徒の「ニセ本尊」”も意味不明

富士宮ボーイから削除された蛍投稿(1)

「富士宮ボーイ」は静岡県の学会員が運営する掲示板で、数多ある創価系BBSの中でも老舗的存在である。

私も一時期そこに常駐し、学会プロパガンダ批判などを書いていたが、理由も告げられずアクセス禁止となったため、それを契機に本ブログを始めたという経緯がある。

アクセス禁止とは言っても、アク禁者のIPアドレスを自動遮断するというものではなく、書き込みを管理人が見つけ次第手動削除するという原始的なシステムなので、投稿を続けようと思えば物理的には可能だったが、そうまでして居座るほど野暮ではないので、アク禁処分以来、最近までほとんど書き込むことはしなかった。

そんな中、最近、そこの常連投稿者である安部日氏が、唐突に「揚げ足取りの蛍」などと誹謗フレーズを吐いた。公開の場での誹謗を放置しておくほど私もお人好しではないので、安部日氏の真意を問いただすため、以下のような質問を投稿した。

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No.31771 呼びました? こっちの水は甘い? 投稿者:蛍 投稿日:2010-12-14 03:26:38 ID:6743d3781

>>31769

>>菊川氏のは「思い違い」ですませられるが、ecoさんの論評は「揚げ足取り」の蛍くんのやり方と同じだろう。

ecoさん批判のために、悪しき類例として「蛍」を挙げたようですが、ecoさんが蛍やその論調をご存知なのかどうかも分からぬのに、ネット内認知度の低い「蛍」を唐突に出しても、ecoさん、チンプンカンプンじゃないでしょうかね。また、「揚げ足取りの蛍くん」というラベリングが安部日&ecoの共通認識になっているかどうかも疑わしい。もっと公知の類例を持ってくるべきでしょう。

さて、「蛍」の枕詞になっている「揚げ足取り」について。

 [揚げ足を取る]
 人の言いまちがいや言葉じりをとらえて非難したり、からかったりする。(大辞林)

はて、私のブログのどの記事が、それに該当するのでしょうか? 海外資料を基に実事求是の姿勢で、学会プロパガンダと客観事実を見比べているつもりですが、もし1個所でも「揚げ足取り」になっているとしたら、それはよくありません。後学のために、是非、引用摘示してください。「揚げ足取り」を「蛍」の枕詞にするくらいですから、たくさんあるのでしょう・・・・
指摘が妥当であれば、今後改善したいと思います。
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以後、安部日氏と私の応酬が始まるのであるが、安部日氏が議論をすり替えて、私の「300個目の学位のインチキ」記事に対する感情的批判を繰り出したため、当然私も対応した。ところが、間もなくして「学会批判」を含む私の投稿は、FB管理人によってことごとく削除されてしまった。

そこで本ブログでは、削除された部分をこちらに復活させ、私の言論記録としてのみならず、創価学会が表向き指導している“忍耐強い対話”の姿勢と対極にあるFB板の理不尽な言論封殺の記録として留めておきたいと思う。

創価学会の人身攻撃体質を如実に体現している阿部日氏の言動も、ある意味見ものである。

創価学会CMの出費

創価学会関連CMがまだラジオからしか流れていなかったころの、よそ様のブログ記事だが、面白い試算データがあったのでご紹介。

創価学会はラジオCMだけでも(安く見積もっても)年間20億円も出しているという。

http://blog.goo.ne.jp/tahkunno/e/389ead37840c065395de48a639252e26

最近はテレビでも「またか」と思うほど大量のイメージCMを垂れ流しているので、軽く100億は超えているのではないか。

ここで、以前某掲示板に投稿した関連文章を思い出したので、こちらに転載する。
*******************************
池田氏は師弟不二教かと思えるほど師弟不二を強調し、「師匠の教えは絶対」と会員に説いているが、その池田氏当人は様々な点で先師戸田会長の遺嘱を裏切っている。
テレビCMについてもそうだ。

小説「人間革命」にこうある。
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『或る人は利口気にいう。布教に、ラジオを使うべきだ、テレビを使用すべきだーと。何と浅はかな言であろうか。
俗にいう、PRなど学会には絶対に必要ないのだ。これこそ、多くの新興宗教の取るべき、悪質な企業宗教の手段にほかならない。
正法は、断じて法を下げるような方法は取らない。取る必要がないのである』(2巻117頁)
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公明党を含め学会総体の種々御振舞いを改めぬ限り、どんなに金をつぎ込んでテレビ・ラジオでイメージCMを打っても、日本人の9割5分以上もいる学会嫌いは減らないだろう。
政教一致体質、権力べったりの公明党、下品な聖教新聞、名誉称号の乱獲、etc.・・・・これらのダーティ・イメージをさわやかCMで糊塗できると考えているとしたら御目出度いとしかいいようがない。

最近は創価大学までCMを出し始めた。金はあるが人が来ない学校法人がよくやる手法だ。
少子化に加え脱会者や内部アンチの増加で受験者数が減っているのだろうか。

2008/12/07(「創価学会をみんなで考えよう」掲示板投稿分)

スーパーの「半額」ラベルのインチキ

たまにはリラックスした話を。というか生活臭芬芬たる話になるが・・・。

数年前から、私は家庭の主婦ならぬ主夫も兼任している。妻が病気で急逝し、途方に暮れる間もなく、炊事・洗濯・掃除・買い物の任務が一身に降りかかってきたわけだが、子供たちも手伝ってくれるし、最近はようやく要領(=手抜き)も覚え、さほど苦にはならなくなった。

主夫をやり出してから、生活を主婦目線で見られるようになった。
新聞も折込みのスーパーのチラシから目を通すようになり、特売があればどんなに遠いスーパーへも出かける(笑)

そんなこんなの今日この頃だが、最近あることに気づいた。
我が家からもっとも近いスーパーの話。ここは基本あまり安くないので緊急の時以外は利用しないのだが、そこのタイムサービスがものすごくインチキなのだ。

タイムサービスとは、長時間陳列されている生鮮品に「2割引」とか「半額」とかのラベルを貼って売りさばこうという手法だが、通常は店員さんがその場で棚上の商品にラベルを貼っていくのが普通だ。当然、例えば基本単価100g90円の豚バラ肉なら、半額ラベルのおかげで45円になる。

ところがウチの近所のスーパーでは、「半額」ラベルがついているからといって飛びついてはいけない。同じ棚にある半額ラベルのついてない通常の商品と単価表示を見比べてみると、ラベルなしはグラム90円、「半額」ラベルありはグラム138円となっている。つまり基本単価が5割以上も上げられているのだ。

観察してみると、そこの半額ラベル貼りは、現場の棚ではなく、一旦調理場に回収してから貼られて帰ってくる。おそらく調理場でラップと単価表示ラベルも貼りなおしているのだろう。

5割上げてから半額にしても、実質は2割5分の値引きでしかない。
それでも安くはなっているので損はないのだが、たいして下げてもいないのに「半額」と謳うのは、やはり消費者騙し=インチキと言わざるを得ない。

以上、主夫の井戸端愚痴談義でした。

名誉学位申請を募っている大学(データ蓄積中)

英語圏を対象に、名誉学位申請をガイダンスしている大学オフィシャルサイトを検索してみた。 

nomination, honorary, degreeのキーワードで、eduドメインに限定しても24000件もヒットしたが、一つ一つクリックして確認し、以下にリストアップしている。

これで全部ではない。一応作業に飽きるまで拾った途中結果である。また暇を見つけて追加していく。ハムスターさんも彼が拾ったデータを送ってくれるそうで、楽しみだ。

[名誉学位の取り方を案内している大学一覧] 順不同

(米)マサチューセッツ大学ボストン校
http://www.umb.edu/chancellor/entry_csu/call_for_nominations_for_2011_honorary_degrees/
(米)シンシナティ大学
http://www.uc.edu/trustees/honorary_awards/degrees.html
(米)ノース・イリノイ大学
http://www.niu.edu/provost/awards/degrees.shtml
http://today.niu.edu/2010/10/25/honorary-doctoral-degree-nominations-invited/
(米)ハンプシャー大学
http://www.unh.edu/honorarydegrees/nominate.html
(米)ニューハンプシャー大学
http://nominations.unh.edu/app.cfm?id=4
http://www.unh.edu/honorarydegrees/procedures.html
(米)ノースキャロライナ大学ウィルミントン校
http://uncw.edu/fac_handbook/policies/UNCW/honorary_deg.htm
http://people.uncw.edu/hermanr/asc/Honorary_Degree.pdf
(米)ニュージャージー大学
http://ruweb.rutgers.edu/governance/secretary/pdf/speakernominationform.pdf
(米)セネカ・カレッジ
http://www.senecac.on.ca/about/honorarydegree/nominate.html
(寄付案内)http://www.senecac.on.ca/support/index.html
(米)インディアナ大学
http://www.indiana.edu/~ufc/docs/policies/HonoraryDegree.pdf
(米)ライト州立大学
http://www.wright.edu/academics/fhandbook/HonoraryDegree.html
(米)クリーブランド州立大学
http://www.csuohio.edu/offices/trustees/honorarydegrees/procedures.pdf
http://www.csuohio.edu/offices/trustees/honorarydegrees/emeritusfaculty.pdf
(米)アーカンサス大学
http://provost.uark.edu/150530A.doc
(米)東イースタン大学
http://www.eiu.edu/advancement/eiu_honorary_degree_form.pdf
(米)エクセルシオール・カレッジ
https://www.excelsior.edu/Excelsior_College/Publications/Student_Support_Award_Nomination_Form_2010.pdf
(米)ノースカロライナ農業技術大学
http://www.ncat.edu/announcements/awards/univ_awards.pdf
(米)コネチカット大学
http://boardoftrustees.uconn.edu/committees/HA/nomination_materials_10-11.pdf
(米)カリフォルニア州立大学サンマルコス校
http://www.csusm.edu/news/articles/HonoraryDegree.html
(米)バーモント大学
http://www.uvm.edu/president/?Page=honorarydegrees/nom_for_hon_degree.html
http://www.uvm.edu/president/honorarydegrees/2011/nominationform2011.htm
(米)コロラド州立大学
http://www.provost.colostate.edu/files/Resources/Honorary_Degrees.pdf
(米)イリノイ大学シカゴ校http://www.uic.edu/depts/senate/HonoraryDegreeGuidelines.pdf
(米)東ミシガン大学
http://www.emich.edu/facultyawards/applications/2010-11-RWCDFA-Nominations.doc
(米)カリフォルニア州立大学ドミンゲス・ヒルズ校
http://www.csudh.edu/FacultyAffairs/95PMS.htm
(米)テネシー大学ノックスビル校
http://provost.utk.edu/policies/honorary-degrees/
(米)ワイオミング大学
http://www.uwyo.edu/honorarydegree/nomination-process/index.html
(米)ヘンドリックス・カレッジ
http://www.uwyo.edu/honorarydegree/nomination-process/index.html
(米)メーン大学
http://www.maine.edu/system/policy_manual/policy_section213.php
(米)サニー・ロックランド・コミュニティ・カレッジ
http://www.sunyrockland.edu/about/college-policies/academic-policies/honorary-degrees
(米)南カリフォルニア大学
http://www.usc.edu/academe/faculty/private/8009/Honorary_Degree_Nomination_Form.pdf
(米)ウォフォード・カレッジ
http://www.wofford.edu/academics/honorarydegreenomination.aspx
(米)エモリー大学
http://www.emory.edu/secretary/secretarys_office/honorary-degrees/nominations.html
(米)アイオワ大学
http://fyi.uiowa.edu/10/01/honorary-degree-nominations/
(米)ミシガン州立大学
http://www.vprgs.msu.edu/rn_winter_07_hondeg
(米)レンセラー工科大学
http://www.rpi.edu/president/nominationform.doc
(米)アイダホ大学
http://www.uidaho.edu/newsevents/item?name=nominations-sought-honorary-degrees
(米)ペンシルベニア大学
http://www.upenn.edu/almanac/volumes/v57/n03/hdnominations.html
(米)ロードアイランド大学
http://www.uri.edu/commencement/honorary/
(米)サウスカロライナ大学
http://trustees.sc.edu/forms/nomination.pdf
(米)ウィスコンシン大学オシュコッシュ校
http://www.uwosh.edu/provost/awards/documents/NominationFormSpring2010.pdf
(米)スミス・カレッジ
http://www.smith.edu/trustees/documents/HDNominationForm.pdf
(英)エジンバラ大学
http://www.ed.ac.uk/schools-departments/registry/graduations/honorary/degree-procedure
(英)ダーラム大学 Durham University
http://www.dur.ac.uk/ceremonies/honorary/
(フィリピン)ザビエル大学
http://www.xavier.edu/public-honors/

(以下順次追加予定)

「300個目の名誉学位」のインチキ--追加情報

コメント欄でハムスターさんから教えてもらった情報だが、
5月7日の学長金曜コラムに、名誉学位授与者の発表がなされている。

---------------------------------
2010年5月7日 学長名
(中略)
我々はまた、ジョージ・A・ラッセルJr(ステートストリート社副社長)、池田大作(仏教指導者であり池田国際対話センターの創立者)にも名誉学位を授与する予定だ。

(原文)
We will also be presenting honorary degrees to George A. Russell Jr., executive vice president and director of corporate citizenship for State Street Corporation, and Daisaku Ikeda, a Buddhist leader and founder of the Ikeda Center for Peace, Learning, and Dialogue.
http://www.umb.edu/chancellor/entry_csu/commencement_and_a_block_party/
----------------------------------

5/9にモトリー学長自ら、池田氏への授与を正式発表していたということは、学長が日本で言ったとされる「6/4の卒業式で発表された」という発言は自語相違ということになる。

学長が気を使って「嘘も方便」を実行したのか、学会側に言わされたか、学会による捏造だったのか・・・真相は分からないが、5/9発表、6/4授与はもはや動かしがたい事実であり、6/4授与のタイミングであれば、300個目ではなく290個目である。

5/9、6/4とも学会にとって美味しいニュースであったにも関わらず、異例なことに聖教では一切報じられなかった。そして11/22になって「300個目はマサチューセッツ大学」と報じたわけだが、創価学会はなぜそのようなインチキな情報操作をする必要があったのだろうか。





「300個目の名誉学位」のインチキ(終)

ハムスターさんが見つけてくださった興味深い資料を翻訳紹介しよう。
マサチューセッツ大学ボストン校の学長自身による「名誉学位推薦候補を募る」呼びかけだ。

名誉学位のカラクリの一端を垣間見ることができる。
着目すべきは赤字で示した3箇所だ。
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2011年度名誉学位への推薦候補を募る 
  2010/4/9 マサチューセッツ大学ボストン校 学長J. Keith Motley PhD

今年度の本学の名誉学位受賞者を数週間以内に正式発表する予定ですが、来年度の名誉学位授与計画につきまして、皆様にご協力をお願いしたく、ご案内申し上げます。

(中略)
名誉学位授与者選考基準:
国内外の有識者で、
芸術、文化、公共奉仕などの専門分野ですぐれた実績がある者
マサチューセッツ大学ボストン校が認証を望むほどの卓越した業績を有する者
大学やマサチューセッツ州に対して格別の貢献をなした者。

(中略)
推薦状には略歴および名誉授与理由の説明書を添付してください。それらは物語り形式で書いてください。(説明のためのウェブサイトリンクなどは送らないでください)。 2011年度の名誉学位申し込み締め切りは2010年5月7日です。

(原文)
Call for nominations for 2011 honorary degrees
April 09, 2010
By J. Keith Motley, PhD, UMass Boston Chancellor

In the coming weeks we will formally announce the 2010 honorary degree recipients, but I want to encourage you to help us plan ahead for next year.
(中略)
Explicit factors the university considers in awarding honorary degrees include:
National or international intellectual, artistic, cultural, or public service distinction in a particular field,
Outstanding achievements the University of Massachusetts Boston wishes to acknowledge, and
Outstanding contributions to the university and/or the Commonwealth of Massachusetts.
(中略)
Nominations should be accompanied by biographical information and a statement giving reasons for bestowing the honor. Please provide this in a narrative format (do not send Web-site links to explain your choice). The deadline for nominations for 2011 honorary degrees is May 7, 2010.
------------------------------------
http://www.umb.edu/chancellor/entry_csu/call_for_nominations_for_2011_honorary_degrees/

●「名誉学位への推薦候補を募る」
 ・・・つまり、名誉学位の授与対象は大学が独自に発掘選定するのではなく、公募されていたということだ。学会はそれに飛びついたのだろう。

選考基準がいろいろ書かれているが、池田氏には顕著な功績など何もない(著名人との対談数の多さは功績ではない。対談の結果、どこかの紛争を解決に導いたとかの実績でもあれば別だが)。「大学への卓越した貢献(=巨額の寄付)」でしか選ばれる道筋はあるまい。寄付は名誉学位への安易な近道であることは当ブログの「中国の大学からの名誉称号のカラクリ」でも検証済みだ。

●「今年度の本学の名誉学位受賞者を数週間以内に正式発表する」
 ・・・上掲の広告文は4月9日のものだ。その時点から数週間以内ということは、池田氏への名誉学位授与の決定は、4月末、遅くとも5月初めには正式発表されていただろう。6月4日の学位授与式(卒業式)から逆算すると、妥当な日程だ。(貰う側のスケジュール調整、証書やメダルやプレートの作成等々で余裕が必要)

とすると、11/22の聖教新聞に載った「学長の授賞の辞」の中で、「6/4(の卒業式)に授与が発表された」とあるのは、どういうことだろう。

先のブログ記事で検証したように、正式授与日は6/4であり、11/21は渡し直しに過ぎなかったわけだが、300個目にするために11/21を正式授与日にしたがっている学会に気を遣って、学長がそのように言いつくろったのだろうか、それとも学会に頼まれてそういうことにしたのか、あるいは、学長は「6/4に発表」云々とは言ってないのに、聖教が勝手に捏造挿入した(学会の捏造体質は周知)のか・・・

その辺りは分からないが、いずれにしても、池田氏受賞の発表が6/4の学位授与式当日だっというのは非現実的だ。上掲の募集広告にある通り、正式発表は5月初めまでにはなされており、6/4の学位授与式には他の受賞者共々、池田氏(の代理人)も正式に授与された、と考えるほうが合理的だ。

●「略歴および名誉授与理由を説明したものを添付してください。それらは物語り形式で書いてください」
・・・これは非常に重要な一文だ。
11/21の聖教2面トップに、学長の「授賞の辞」があり、「貴殿は、東京で海苔製造業を営む家庭に生まれ・・・・」という生い立ちから池田氏の「業績」に至るまで縷々述べられている。実はそれは「学位記」に記された文面と全く同じものだ。(http://www.daisakuikeda.org/assets/images/news/2010/101121univ-mass-cert-lge.jpg

例えば上の海苔屋のくだりは、学位記には
You were born in Tokyo to a family of seaweed farmers ・・・
とある。他の部分も全く同じだ。学長は日本での「再授賞式」で学位記の文面をなぞり、聖教がそれを和訳して載せたというわけだ。

学会員は授賞の辞を読んで、「学長さんは池田先生のことを詳しくご存知なのね~。先生が偉大だからここまで研究されているのね~」と感心し、感動したに違いない。

ところが、上の広告文にあるとおり、受賞者当人の伝記や業績は、受賞者側(たいていは本人ではなく身内の推薦人だろうが)自らが「物語り形式で」綴り、提出されたものだったということだ。

「物語形式で」というのがミソだ。履歴書のように箇条書きにするなということだ。授賞の辞は物語り(叙述)形式で綴られる。無機質な箇条書きで出されては、それを叙述的に書き直さなければならず、大学にとっては余計な手間になる。よく知らない人物についてはなおさらだ。

「私の生い立ちはこうで、こういう苦労の人生を送り、こんな立派なことをしました」と自分で物語風に書いてくれれば、その通り読みますよ、ということだ。

学会が喧伝するように、大学側が自発的に偉大な人物を発掘、表彰するのであれば、上のような失礼なお願いはせず、大学側が尊敬を込めて自分たちの言葉で綴るはずだ。

以前、ブログ記事で、
中国の大学が関係者を日本に派遣し、池田氏に名誉教授称号を贈ったが、その来日した当人(湖南大学教授)が、後日、研究論文で池田氏にわずかながら言及した際、「自民党総裁・池田大作」と書いていた、という笑い話を紹介した。

要するに、その教授は池田氏について「実はほとんど知らない」ことがバレてしまったわけだが、教授に罪はない。
前述の名誉学位候補・募集工作や「授賞の辞」のカラクリを見る限り、授与側が「池田をもともとよく知らない」「授与後もまったく気に留めない」という状況があるのは無理からぬ話だ。

ところで、6/4の卒業式で、レジー・ケネディ女史が名誉学位を受け、壇上でスピーしているビデオがあった。
http://www.youtube.com/umassboston#p/c/8F7E3C7C63DFFA29/0/7n8LUtGAH8M
その中で、他の名誉学位受賞者たちを祝福しているくだりがあり、Daisaku Ikedaの名を呼んでいるが、「ダイセイクゥ、ゥイケイダ」と発音していた。(1分35秒あたり)彼女も池田氏のことをよく知らなかった一人なのだろう。Daisaku Ikedaの文字列は初見で読みにくかったのであろう。

[ケネディ女史スピーチのリライト文](前稿でも触れたが)
http://www.umb.edu/news/entry/victoria_reggie_kennedys_speech_at_umass_bostons_42nd_commencement/

アホタンさんのリクエストに応えて

「“300個目の名誉学位”のウソ」の記事で、「聖教は名誉学位授与の決定段階で報じるのが常だった」と書いたところ、アホタン(←HN)さんが
「今までに、『授与されることが決定した段階』で報道した記事を示してください。」とリクエストしてきた。

恐らく、私の「常だった」との表現が実際に即していない、と言いたいのであろう。本来ならアホタン氏自身の手でつぶさに調べ上げて、反証提示するのが筋であろうが、幸か不幸か、私は調べるのが好きなので、できる範囲で調べてみた。

聖教新聞を全部保存しているわけではないので、聖教新聞オフィシャルサイトSokanetのヘッドラインニュース・バックナンバーのページから、授与決定を伝える記事を拾ってみた。2006年11月以前の記録がないので、それ以降現在までの分だ。リストでは現在→過去の順に列記した。

リスト中、
◎印は授与決定記事と、授与記事の両方があるもの。
△印は授与決定記事のみあり、授与がまだ行われていないもの。
各行冒頭の日付は「決定」記事掲載日、行末の日付は「授与」記事掲載日だ。

今回調べてみてはじめて分かったことだが、授与決定から授与実施までのスパンはまちまちで、数日という短いものから3年半という長いものまである。アゲルと言われてから実際にもらうまで3年半もかかっているというのは、一体どういうことだろう。

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◎2010/9/22  フィリピン・南ミンダナオ大学 名誉人文学博士号 [2010/10/10 
△2010/9/1  マカオ理工学院 池田 名誉教授
△2010/8/20  マカオ科技大学 名誉教授
△2010/8/13  ロシア国立貿易経済大学 名誉博士号
△2010/8/12  チリ ペドロ・デ・バルディビア大学 夫妻に名誉博士号
△2010/7/28  カザフ民族大学  名誉博士号
△2010/6/16  集美大学 名誉教授
◎2010/5/21  オシ人文教育大学 名誉教授 [2010/8/18 
◎2010/5/21  オシ農業大学 名誉教授 [2010/8/18 
◎2010/5/18  台湾芸術大学  名誉教授称号 [2010/7/3 
◎2010/5/8  中国 寧波大学  名誉教授称号 [2010/6/9  香峯子「名誉院長」
◎2010/4/4  台湾・高雄大学 名誉教授 [2010/7/30 
◎2010/3/4  フィリピン ラモン・マグサイサイ工科大学 名誉教授 [2010/3/27 
◎2010/2/26  四川省社会科学院 名誉教授 [2010/4/6 
△2010/2/9  台湾 虎尾科技大学  名誉博士
◎2010/2/1  中国 西安交通大学  名誉教授 [2010/3/22 
△2010/1/21  中国 広東商学院 名誉教授
◎2010/1/13  中国 西安外事学院 名誉教授称号 [2010/2/28 
◎2009/12/6  ウズベキスタン科学アカデミー芸術学研究所 名誉博士号 [2010/2/25 
△2009/11/3  エレバン国立芸術アカデミー 池田 名誉博士号
◎2009/9/28  台湾 育達商業科技大学 名誉教授 [2009/12/9 
◎2009/7/7  中国 西南交通大学 名誉教授称号 [2009/11/2 
◎2009/6/22  中国 西安培華学院 名誉教授 [2009/12/24 
◎2009/6/18  ブラジル シルバ・エ・ソウザ統合大学 名誉建築学都市工学博士号 [2009/10/4 
◎2009/6/9  フィリピン国立南ルソン大学 池田 名誉人文学博士号[2009/6/30 
△2009/1/30  キルギス・ビシュケク人文大学 名誉博士
◎2009/1/1  ウズベキスタン国立芸術大学 名誉教授[2009/1/20 
◎2008/11/20  ブラジル・ホンドニア連邦大学 名誉博士号 [2009/7/17 
◎2008/11/11  マレーシア公開大学 名誉博士号 [2009/2/25 
◎2008/10/15  ヤクーツク第1教育カレッジ 名誉教授 [2009/10/29 
◎2008/10/10  中国・大連大学 名誉教授 [2008/12/4 
◎2008/10/7  市立マニラ大学  名誉人文学博士 [2008/10/12 
◎2008/9/23  中国・河南師範大学 名誉教授 [2009/4/25 
◎2008/9/3  フィリピン国立イフガオ農林大学 名誉博士号 [2008/9/19 
△2008/5/23  アメリカ創価大学 名誉博士号
◎2008/4/8  モンゴル国立科学技術大学 名誉人文学博士号[2008/10/30  
◎2008/3/28  中国・延安大学 終身教授 [2008/5/5 
◎2008/1/1 トルストイ記念トゥーラ国立教育大学  名誉教授[2008/4/3 
◎2008/2/8  イシク・クル国立大学 名誉教授 [2009/4/11 
◎2008/1/6  国立サントドミンゴ自治大学 池田 名誉博士[2008/1/20]
◎2007/10/12  アラグア・ビセンテナリア大学 夫妻 名誉博士 [2010/3/17 
◎2007/9/28  メキシコ人文統合大学 名誉人文学博士 [2007/10/9 
◎2007/9/20  ブラジル・インガ大学 名誉教授 [2007/10/11 
◎2007/7/16  国立南東フィリピン大 名誉教育学博士号 [2007/9/14 
◎2007/6/25  中国河北大学 名誉教授[2008/4/17 
◎2007/6/10  ペルーの国立サンタ大学 名誉博士 [2007/6/24 
◎2007/4/29  台湾南台科技大学 名誉博士号 [2007/5/31 
◎2007/4/14  ロシア国立人文大学 名誉博士[2007/6/1 
◎2007/3/11  中国・陝西師範大学 夫妻「名誉教授 [2007/10/7 
◎2007/2/14  中国・貴州大学 名誉教授 [2007/2/27 
◎2007/1/9  中国青年政治学院 名誉教授[2007/10/22 
◎2006/12/16  北京城市学院 名誉教授[2010/5/29
(以降、Seikyonetにデータなし)
-------------------------------------------
以上、名誉学位授与「決定」を報じた事例は52例あった。

なお、授与の見出しのみあって、その決定段階の見出しが見つからなかった例が54例あったが、このことを以って「半数は決定段階で報じなかった」と結論づけるのは早計だ。

2006年11月以前の新聞に「決定」報道があったものもあるだろうし、またSeikyonetのヘッドラインバックナンバーは一面すべての見出しをピックアップしているわけではない。最近の実際の新聞と見比べて分かったが、バックナンバーリストでは、トップニュースの見出しすら漏れている場合もあった。

すなわち、上記リストはSeikyonetで確認し得た範囲のデータであり、新聞現物に当たらなければ正確なところはわからない。
あとは、アホタンさんにお任せしよう。

いずれにしても、6/4のマ大学での卒業式で池田氏に名誉学位授与が行われたのは、私の挙げた資料から明白であり、それを聖教が一切(授与決定も正式授与も)報じなかったというのは異例であると言わざるを得ない。

続報--「300個目の名誉学位」のインチキ(2)

マサチューセッツ大学ボストン校のオフィシャルサイトに学長専用コラムページがあり、そこに池田氏への名誉博士号授与に言及したコラムがあった。日本滞在中に投稿したもののようだ。一部抜粋引用する。

なお、引用原文中の「・・・」は創価学会や池田氏について説明的に長々と修飾した部分だ。特に重要でないし、訳すと冗漫になるので省略した。
------------------------
(取意)私たちは、6月の本学の学位授与式(卒業式)に出席できなかった池田氏に名誉人文学博士号を直接お渡しするため、創価学会のお招きを受けて訪日している。
創価学会は快く我々一行の旅費を負担してくださった。彼らが我々をかくも手厚く歓待してくださるのは、一つには、本学が授与する名誉博士号が、池田氏にとって300個目の名誉学位であり、偉業達成の記念碑ともいうべき栄誉だったからだ。
(原文)
We were invited by ・・・Soka Gakkai, to present an honorary doctor of humane letters degree, honoris causa, to ・・・Daisaku Ikeda in person, after Mr. Ikeda was not able to attend our commencement ceremony in June. Soka Gakkai・・・ is graciously covering our expenses; they are extending this hospitality to us in part because the degree we are conferring on Mr. Ikeda is his 300th such honor – a tremendous achievement and an important milestone.
http://www.umb.edu/chancellor/entry_csu/building_international_connections/
-----------------------------(*1)
つまり、6/4の授与式に来れなかった池田氏に学位を直接手渡してもらうために、学会が、費用学会もちで学長らを呼んだということだ。

費用を誰が出したかなど、大学オフィシャルサイトで敢えて言及する必要はないと思うのだが、大学の公金で物見遊山に行ったわけではない、ということを表明しておく必要があったのかも知れない。というのは、

以前、イギリスのクイーンズ大学が池田氏に名誉博士号を授与するために訪日した後、地元紙から「名誉学位授与ごときで43000ポンドも無駄遣いしたのか」と突き上げられたことがあったからだ(*2)。大学側は結局訪日コストも旅費の出所も明かさなかったそうだが、そういう前例もあるし、財政難の昨今、要らぬ物議をかもさぬためにも、上記学長コラムで「費用は学会もち」と敢えて書いたのではないか。

それにしても、学会が喧伝するように「池田センセイが素晴らしいので、どうしても名誉学位を出したい」と、大学が自発的に授与するものであるのなら、もらう側が授与側の訪日出費をまかなう、というのはおかしな話だが、大学への寄付プラス関係者の日本招待という詰め合わせセットの対価として名誉学位がある、と考えれば、ありうる話だ。

思うに、中国の大学からの名誉称号も、訪日して授与という例がこれまで多数あったが、財政難に喘ぐ中国の大学が、何の実質的見返りもなく、抽象的名目の名誉称号を池田氏に出すために、わざわざ身銭を切って要員を派遣するとは考えにくい。これらも学会丸抱えで訪日したと考える方が自然だ。

アカデミックな世界でそのような銅臭(カネの匂い)紛々たる話などあるわけない、と反発を覚える学会員がいるかも知れないが、その認識は天真爛漫すぎる、と知るべきだ。(弊ブログの「中国からの名誉学術称号のカラクリ」を参照のこと)

さて、マ大学からの名誉学位の正式授賞が6/4であったことを裏付けるもう一つの資料があったので、紹介しておく。
同大学オフィシャルサイトのデイリーニュースページの6/4の記事だ。
ジョージ・ラッセルJr.(ステートストリート社副社長)の名誉法学博士号受賞について書いたものだが、その末尾に以下のようにあった。
-----------------------------------------------------------
マサチューセッツ大学ボストン校の第42回卒業式(学位授与式)で栄誉を受けたのは、他に、代表スピーチを行ったビクトリア・レジー・ケネディ(エドワード・M・ケネディ前上院議員の妻)、名誉学位を受けた池田大作(仏教指導者であり、池田国際対話センターの創立者)、学長賞を受けたエドワード・J・マーキーの各氏である。
Others honored at UMass Boston’s 42nd Commencement include main speaker Victoria Reggie Kennedy, wife of the late U. S. Senator Edward M. Kennedy, honorary degree recipient Daisaku Ikeda, a Buddhist leader and founder of the Ikeda Center for Peace, Learning, and Dialogue, and Chancellor’s Medal recipient Congressman Edward J. Markey.
-------------------------------------------------------------(*3)
池田氏もちゃんと当日の受賞者として列記されている。
池田氏が行けなくとも、名代が代理受賞するのが通例であり、礼儀である。授与事実はあったのは間違いあるまい。11/21は直接本人に渡し直したというだけのことだ。

先日のコメント欄にも書いたが、不思議なのは、名誉称号授与が決定すると聖教は真っ先に「決定」を報じるのが常(決定と受領で2度美味しい記事が書ける)なのだが、マ大学については、それが全くなかった。これはなぜか。仮に(ありえないことだが)6/4の卒業式典が「発表だけ」だったとしても、それを報じてもいいはずだ。

超名門大学に似た名だから、300個目に当てようと考えた、というのは当方の邪推に過ぎないが、それくらいしか理由が見つからないし、池田宣揚ネタに飢えている創価学会の考えそうな手法ではある。

******

[名誉学位希望者を募集]---マサチューセッツ大学ボストン校の案内

この募集案内の発見は、弊ブログの読者・ハムスターさんのお手柄だ。
先日創価学会を訪れたモトリー学長自ら呼びかけた募集広告だ。

これについては、ちょっと休んだ後、次稿で重要箇所を翻訳紹介したい。まず原文だけ提示しておく。
----------------------

Call for nominations for 2011 honorary degrees

April 09, 2010
By J. Keith Motley, PhD, UMass Boston Chancellor

In the coming weeks we will formally announce the 2010 honorary degree recipients, but I want to encourage you to help us plan ahead for next year.

To allow those involved in nominating and recommending candidates for honorary degrees in 2011 appropriate time for deliberation, as well as to ensure the widest possible campus participation in that process, I am now asking the campus community to submit the names of persons who merit the recognition symbolized by our honorary degrees. Candidates for these degrees should be persons of distinguished accomplishment and high ethical standards. They should also be people whom our students would want to emulate and who exemplify the values of the University of Massachusetts Boston.

Explicit factors the university considers in awarding honorary degrees include: 

  1. National or international intellectual, artistic, cultural, or public service distinction in a particular field,
     
  2. Outstanding achievements the University of Massachusetts Boston wishes to acknowledge, and
     
  3. Outstanding contributions to the university and/or the Commonwealth of Massachusetts.

Consistent with university policy, the provost will set up a special committee on honorary degrees, which will receive nominations from the faculty, staff, students, the Student Government Association, and the UMass Boston Alumni Association. The committee will submit its recommendations to the provost, who will, after receiving advice from the Faculty Council, make recommendations to the chancellor. The chancellor, after discussions with the Executive Leadership Team, will make recommendations to the president and the Board of Trustees in time for action by the board.

Nominations should be accompanied by biographical information and a statement giving reasons for bestowing the honor. Please provide this in a narrative format (do not send Web-site links to explain your choice). The deadline for nominations for 2011 honorary degrees is May 7, 2010. Please submit materials to Aimee Blaquiere in the Provost’s Office. If you have questions, please contact Aimee at 7-5609 or aimee.blaquiere@umb.edu, and she will appropriately direct your call.

Thank you, and have a great weekend!
-------------------------------------------------(*4)

参照文献URL
-----------------------------
(*1)マサチューセッツ大学ボストン校学長の「金曜アップデート」
http://www.umb.edu/chancellor/entry_csu/building_international_connections/

(*2)ベルファースト・テレグラフ紙
   「訪日旅費に43000ポンドも使ったクイーンズ大学」
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/queenrsquos-pound43000-bill-for-staff-trip-14369906.html

(*3)ジョージ・ラッセルJr氏の学位授与記事http://www.umb.edu/news/entry/george_russell_jr._receives_honorary_degree_at_2010_umass_boston_commenceme/

(*4)「名誉学位」希望者募集案内http://www.umb.edu/chancellor/entry_csu/call_for_nominations_for_2011_honorary_degrees/

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