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尖閣諸島・南小島に上陸した沖縄・石垣市議が撮影した映像入手

フジテレビ系(FNN) 12月20日(月)19時1分配信

中国の漁船が、今度は韓国の警備艇に衝突するなど、またもや中国の出方が大きな焦点となる中、FNNは尖閣諸島に上陸した石垣市議が撮影した映像を入手した。
上陸が認められてない沖縄・尖閣諸島の1つ、南小島を撮影したのは沖縄・石垣市の仲間 均市議(61)。
仲間市議が南小島に上陸するため海に飛び込んだ際、手に持っていた白く光るものが、防水ケースに入ったビデオカメラだった。
カメラには、尖閣諸島のありのままの今が映し出されていた。
尖閣問題をクローズアップさせるきっかけとなった、中国漁船による海上保安庁の巡視船体当たり事件。
さらに今度は、韓国沖で違法操業していた中国漁船が韓国の警備艇に体当たりし、漁船乗組員は船に乗り込もうとした海洋警察官に、金属パイプなどで抵抗した。
こうしたことは、たびたび起きているという。
結局、ぶつけた側の中国漁船が転覆し、乗組員10人のうち1人が死亡し、1人が行方不明になった。
こうした無法中国漁船により、尖閣の海は緊迫の海になりつつある。
今回、FNNが入手したのは、尖閣諸島に上陸した石垣市議の撮影した4時間29分に及ぶ映像。
12月9日午後、1隻の漁船が石垣港の港を出た。
この船には、仲間市議ら4人が乗っていた。
出港1時間前、仲間市議は今回の上陸の目的について、「固定資産の評価替え。海保の警備状況。それから漁労調査」と語っていた。
仲間市議は初当選以来、一貫して尖閣上陸を公約に掲げてきた。
今回も、政府に上陸を認めるよう陳情したが、明確な回答がなかったとして、上陸することを決めたという。
漁船は高波の中、尖閣に向かった。
そして、一夜が明けた10日、朝日の中に島影が見えてきた。
船に日の丸を掲げた彼らがまず向かったのは、魚釣島。
山肌がむき出しになったがけに、うっそうと茂るクバの木。
32年前に日本の政治団体が建設した灯台も見えた。
そして、大きな石に描かれた日の丸と、日本国と書かれた文字。
当初は、この魚釣島に上陸する予定だったが、潮の流れが速く、船長の判断で上陸を断念した。
その後、針路を変更し、南小島に向かった。
波の穏やかな場所を探し、仲間市議が海に向かって飛び込んだ。
青く澄み切ったサンゴの海を泳ぐこと50秒。
仲間市議が陸地にたどり着いた。
仲間市議は「ただ今、時刻8時53分。尖閣諸島南小島上陸でございます」と語った。
まず、命綱のロープを岩に結び、島の調査を開始した。
仲間市議は「このように、長いこと人が上陸もしない状況の中で、ごみが散乱しております」と語った。
海岸は浮きや流木が覆い尽くしていた。
さらには、朽ち果てた船の残骸(ざんがい)もあった。
仲間市議は「これが南小島のかつお節工場跡だと。石積みの建築が結構きれいに、石積みをされた擁壁が、今でもこのように残っております」と語った。
仲間議員が向かったのは、明らかに人の手で造られた石垣。
かつて、ここには、かつお節工場があった。
明治時代には、こうした石積みのかつお節工場が、尖閣諸島のあちらこちらにあったという。
仲間市議は「これが入り口になろうかと思います。中へ入ってみます」と語った。
それは、日本人が確かに暮らしていたという事実を物語っていた。
仲間市議らは、およそ40分間にわたる現地調査を終え、南小島をあとにした。
そして、漁船に戻った仲間市議らが次に行ったのが、魚がどれぐらいとれるかという漁労調査。
仲間市議は「餌を下ろした瞬間に魚がかかっています」と語った。
はえ縄を巻き上げると、地元でアカマチと呼ばれる高級魚「ハマダイ」が次々ととれた。
尖閣の海は、豊かな漁場が広がっていた。
このあと、仲間市議らが乗った漁船は、海上保安庁による船舶検査を受けた。

保安官「きのう、島に上陸された方はいますか?」
仲間市議「きのうはやってません」
保安官「きょうは?」
仲間市議「きょうはやった」
保安官「注意してくださいね」
仲間市議「わかりました」

保安官「きょう上陸したのは南小島?」
仲間市議「そうです、はい」

乗り込んだ保安官の問いに上陸を認めた仲間市議。
身柄を拘束されることなどはなく、保安官は漁船を離れた。
先週、仲間市議が所属する石垣市議会は、1月14日を尖閣諸島開拓の日と定める条例を可決した。
これに対し、中国側は「領土主権を侵犯しようとするいかなる人のたくらみもすべて徒労であり、無効である」とする談話を発表している。

最終更新:12月20日(月)19時56分

Fuji News Network

 

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