土曜日に行なわれた、清尾さんの「望年会」に初参加してきた。
一人での参加でいろいろ不安もあったのだが、かなり楽しめた。
そして驚いたことに、
塚本元社長が、たまたまぼくの隣にいたため、
ずいぶん貴重な話を伺うことができた。
塚本さんに関しては、知らない人もいるかもしれない。
参考までに、これも清尾さんのコラムを貼っておく。
http://www.saishin.co.jp/column/seio/278.html
その記事にもあるように、オフト就任を後押し「３年計画」を打ち立て、
おそらくレッズの歴代社長史上、最もサポーターから愛された人物だ。
その塚本さんから聞けた話で、とりわけ興味深かったことが２つある。
まず１つ目が、オフト就任の経緯。
そして２つ目が、フィンケ来日時に起きた「事件」。
塚本さん自身が、「もう時効だし」と笑ってたし、
浦和レッズの為になる話なので、ここに書いておこうを思う。
まず、オフト就任の経緯。
2001年途中にチッタが辞任し、後を継いだピッタも成績が著しくなかった。
ピッタに見切りをつけた当時の塚本社長は、まだシーズン中の秋口、
当時のGMだった横山氏、そして強化担当K氏に次の監督候補ピックアップを指示。
だが、二人から一向に候補の連絡が上がってこない。
業を煮やした塚本社長が横山氏を問い詰めると、あやふやな答えが。
だったらと言うことで、
ガンバに決まりかけていた西野氏に打診するよう塚本氏が指示すると、
横山氏とK氏は、「あんなヤツ！」と言い放ったと言う。
三菱閥で生きてきた二人に、西野氏は受け入れがたかったらしい。
でも、「社長命令なんだから、とにかく西野に当たれ！」と再度塚本氏が二人に指示。
数日後、K氏から、「西野はダメでした」と返事があったそう。
塚本氏は、この二人はダメだと判断し、即刻強化担当から外し、
浦和を根本から改革すべく、森GM就任を要請した。
さらに後日談だが、西野氏にK氏が連絡した際の話が、塚本社長の耳に入ってきた。
それは、電話一本で、「君、浦和に来る気ある？」という無礼なもの。
西野氏がこれに激怒し、
そしてそれを伝え聞いた塚本社長も激怒したそうだ。
さて、森GMが就任するか否かという状況の頃、
再度監督を誰にするか…という話になったとき、
当時役員だった犬飼氏が、「ギドでどうか」と強く押してきた。
犬飼氏いわく「ギドならすぐに来てくれる。情熱的だし、浦和への愛も深い」。
それを聞いた塚本氏は森GMと相談の上、
「監督としての手腕は未知数だけど、浦和に規律を植えつけるのには合っているかもしれない」
とのことで、犬飼氏にギドと交渉するようゴーサインを出す。
ところが、何日経っても、犬飼氏からその後の報告が来ない。
不審に思った塚本社長が犬飼氏を呼び出すと、
「あ、すみません。ギドは家族の事情でムリでした」とのこと。
ここで、塚本社長またもや激怒。
「浦和レッズというクラブは、最低限すべき連絡もできないのか！
今、監督を決めるということがどれだけ大事か分からないのか！」
これまでレッズにいた誰もがダメになってしまった今、
塚本社長が頼るべきは森GMのみ。
森GMに監督候補リストを作るよう指示すると、森GMは「分かりました。一日ください」。
そしてその翌日、実際に森GMが3名の候補リストを持ってきた。
１人はオフト。もう一人はセレソン経験のあるブラジル人。
もう一人もセレソン経験があり当時は南米の別の国で監督をしていたブラジル人。
そのリストを見たつかもと社長は、森GMに、
「どの監督が浦和の憲法を作れるのか、というのを基準に、監督にしたい順番を出してくれ」と指示。
森GMは再び、「分かりました。もう一日ください」と返答。
そして、その翌日、
森GMがトップに推薦したのがオフトだった。
塚本社長も「俺もオフトなら分かる。いい監督だと思う。今すぐ交渉を始めてくれ」と返答。
その場で森GMがオフトに電話。
森GM「オフトも『インタレスティング』って言ってますよ」
塚本社長「そうかそうか」
森GM「コーチにヤンセンも連れてきたいって言ってますが」
塚本社長「連れてくるのは構わないが、コーチスタッフで1億円以上は出せないぞ」
森GM「オフト6000万、ヤンセン4000万でOKって言ってます」
社長が横山GMに指示して以来、遅々として進まなかった監督人事が、
かくして、オフトに落ち着いたのである。
オフトの前にギドの可能性があったことに驚いたし、
浦和レッズのクラブの怠慢さに呆れたし、
そして、森GMの動きの素早さには最終的に助けられた。
西野に対して非礼があったのも事実なんだなー。
浦和の問題は、当時と何も変わっていない。
ずっとずっと、狭い世界にいすぎるんだ。と思う。
長くなったので、フィンケ来日時の「事件」は後日。
藤口さんの心意気に涙が出そうになった話です。
一人での参加でいろいろ不安もあったのだが、かなり楽しめた。
そして驚いたことに、
塚本元社長が、たまたまぼくの隣にいたため、
ずいぶん貴重な話を伺うことができた。
塚本さんに関しては、知らない人もいるかもしれない。
参考までに、これも清尾さんのコラムを貼っておく。
http://www.saishin.co.jp/column/seio/278.html
その記事にもあるように、オフト就任を後押し「３年計画」を打ち立て、
おそらくレッズの歴代社長史上、最もサポーターから愛された人物だ。
その塚本さんから聞けた話で、とりわけ興味深かったことが２つある。
まず１つ目が、オフト就任の経緯。
そして２つ目が、フィンケ来日時に起きた「事件」。
塚本さん自身が、「もう時効だし」と笑ってたし、
浦和レッズの為になる話なので、ここに書いておこうを思う。
まず、オフト就任の経緯。
2001年途中にチッタが辞任し、後を継いだピッタも成績が著しくなかった。
ピッタに見切りをつけた当時の塚本社長は、まだシーズン中の秋口、
当時のGMだった横山氏、そして強化担当K氏に次の監督候補ピックアップを指示。
だが、二人から一向に候補の連絡が上がってこない。
業を煮やした塚本社長が横山氏を問い詰めると、あやふやな答えが。
だったらと言うことで、
ガンバに決まりかけていた西野氏に打診するよう塚本氏が指示すると、
横山氏とK氏は、「あんなヤツ！」と言い放ったと言う。
三菱閥で生きてきた二人に、西野氏は受け入れがたかったらしい。
でも、「社長命令なんだから、とにかく西野に当たれ！」と再度塚本氏が二人に指示。
数日後、K氏から、「西野はダメでした」と返事があったそう。
塚本氏は、この二人はダメだと判断し、即刻強化担当から外し、
浦和を根本から改革すべく、森GM就任を要請した。
さらに後日談だが、西野氏にK氏が連絡した際の話が、塚本社長の耳に入ってきた。
それは、電話一本で、「君、浦和に来る気ある？」という無礼なもの。
西野氏がこれに激怒し、
そしてそれを伝え聞いた塚本社長も激怒したそうだ。
さて、森GMが就任するか否かという状況の頃、
再度監督を誰にするか…という話になったとき、
当時役員だった犬飼氏が、「ギドでどうか」と強く押してきた。
犬飼氏いわく「ギドならすぐに来てくれる。情熱的だし、浦和への愛も深い」。
それを聞いた塚本氏は森GMと相談の上、
「監督としての手腕は未知数だけど、浦和に規律を植えつけるのには合っているかもしれない」
とのことで、犬飼氏にギドと交渉するようゴーサインを出す。
ところが、何日経っても、犬飼氏からその後の報告が来ない。
不審に思った塚本社長が犬飼氏を呼び出すと、
「あ、すみません。ギドは家族の事情でムリでした」とのこと。
ここで、塚本社長またもや激怒。
「浦和レッズというクラブは、最低限すべき連絡もできないのか！
今、監督を決めるということがどれだけ大事か分からないのか！」
これまでレッズにいた誰もがダメになってしまった今、
塚本社長が頼るべきは森GMのみ。
森GMに監督候補リストを作るよう指示すると、森GMは「分かりました。一日ください」。
そしてその翌日、実際に森GMが3名の候補リストを持ってきた。
１人はオフト。もう一人はセレソン経験のあるブラジル人。
もう一人もセレソン経験があり当時は南米の別の国で監督をしていたブラジル人。
そのリストを見たつかもと社長は、森GMに、
「どの監督が浦和の憲法を作れるのか、というのを基準に、監督にしたい順番を出してくれ」と指示。
森GMは再び、「分かりました。もう一日ください」と返答。
そして、その翌日、
森GMがトップに推薦したのがオフトだった。
塚本社長も「俺もオフトなら分かる。いい監督だと思う。今すぐ交渉を始めてくれ」と返答。
その場で森GMがオフトに電話。
森GM「オフトも『インタレスティング』って言ってますよ」
塚本社長「そうかそうか」
森GM「コーチにヤンセンも連れてきたいって言ってますが」
塚本社長「連れてくるのは構わないが、コーチスタッフで1億円以上は出せないぞ」
森GM「オフト6000万、ヤンセン4000万でOKって言ってます」
社長が横山GMに指示して以来、遅々として進まなかった監督人事が、
かくして、オフトに落ち着いたのである。
オフトの前にギドの可能性があったことに驚いたし、
浦和レッズのクラブの怠慢さに呆れたし、
そして、森GMの動きの素早さには最終的に助けられた。
西野に対して非礼があったのも事実なんだなー。
浦和の問題は、当時と何も変わっていない。
ずっとずっと、狭い世界にいすぎるんだ。と思う。
長くなったので、フィンケ来日時の「事件」は後日。
藤口さんの心意気に涙が出そうになった話です。