射撃訓練:「北朝鮮、緊張解けた年末狙う可能性」=米(下)

 20日の訓練は形式的には韓国軍の単独訓練だったが、米国は一部米軍兵士を参加させ、北朝鮮に「再度挑発行為があれば米国に対する挑発とみなす」というメッセージを伝えたというのだ。ワシントン外交消息筋は「北朝鮮はこれまで、挑発をしても米国と直接衝突することは避けてきた。米国も実質的な衝突拡大は望んでいないので、北朝鮮の行動を事前に抑制しようと最大限の圧力を加えたのではないか」と話す。

 米国は、北朝鮮がすぐに「報復」に出ないとしても、今後韓国軍の警戒態勢が緩んだすきに乗じ、別の形で挑発してくる可能性があるとみて、対応策を話し合っているという。当面は非常体制も続く見通しだ。外交消息筋は「今週からクリスマス・年末年始休暇が本格的に始まり、緊張が緩みがちな時期に入る。これまでの北朝鮮の行動を考えると、こうした時期を狙ってくる可能性もある」と語った。

 CNNなど米国の各メディアは連日、延坪島などの現場に派遣された記者と中継をつなぎ、リアルタイムで状況の変化を報道、韓半島情勢に関心を示している。CNNは韓半島専門家を相次ぎ出演させ、「北朝鮮の今後の対応」「韓半島で戦争が起きる可能性」などをテーマに取り上げている。CNNは「全面戦争の可能性は高くないが、予測不可能な北朝鮮の動きを見ると、現時点はいかなる可能性も捨てきれない」と伝えた。

ワシントン=イム・ミンヒョク特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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