射撃訓練:北朝鮮「対応する価値なし」

すぐに攻撃しない意思を示しつつ、脅しも忘れず

 北朝鮮軍の最高司令部(司令官:金正日〈キム・ジョンイル〉総書記)は、20日に発表した「報道」で、韓国軍による延坪島周辺での射撃訓練について、「わが国(北朝鮮)の革命武力の前になすすべもなく敗れ去り、裏でうっぷん晴らしをするかのような卑劣な軍事的挑発を行ったにすぎず、いちいち対応するほどの価値はない」と述べた。これは北朝鮮が、先月23日の延坪島砲撃事件のように、韓国の領土をすぐに攻撃することはない、という意思を示したものだとする見方が多い。

 だが、北朝鮮の「報道」は、「限りなく強いわが国の革命武力による、2回目、3回目の強力な打撃が、米国と南朝鮮(韓国)の好戦狂どもの本拠地を全滅させることになるだろう」という、これまで通りの脅しも付け加えた。また、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、21日に愛妓峰(漢江と臨津江の合流地点の近くにある小山)で予定されている、クリスマスに合わせたライトアップについて、「大型電光看板による心理謀略戦は、新たな武力衝突につながりかねない危険な妄動だ」と報じた。

アン・ヨンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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