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科学技術予算 2年連続削減へ

12月21日 4時33分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

来年度の科学技術関連予算について、政府は、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機の開発費など宇宙開発に関連する費用などを確保する一方、厳しい財政事情を踏まえ、全体としては2年連続で予算を削減することにしています。

科学技術関連の予算は、平成元年度以降増加を続け、この20年でおよそ3倍に膨らみましたが、民主党政権が初めて編成した今年度予算では、1兆3300億円余りと、前の年度に比べて3.3%の削減に踏み切りました。政府は、財政事情が厳しいことや、今年度の補正予算にスーパーコンピューターや宇宙開発関連の費用などとして1100億円余りを盛り込んだことから、来年度についても科学技術関連の予算を削減する方針を固めました。具体的には、事業仕分けで見直しを指摘された「競争的資金」と呼ばれる費用などを大きく減らすことにしています。ただ、予算の大幅な削減に対して研究者などから批判が出ていることから来年度については、若手研究者への支援にかかる費用や、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機の開発費など宇宙開発に関連する予算を確保することとし、削減の幅は、今年度をやや下回る3%未満に抑えることにしています。