2010年12月21日 2時32分
滋賀県守山市のアパートで同県草津市の家事手伝い、奥村尚代さん(24)が遺体で見つかった事件で、殺人容疑で指名手配された30代半ばの男が今年夏、スタンガンを持って奥村さん宅を訪れてトラブルになっていたことが分かった。大阪府高槻市内に乗り捨てられていた男の車から凶器とみられるナイフと血の付いた衣服も見つかり、滋賀県警が男の行方を追っている。
捜査関係者によると、男は京都府宇治市に住む30代半ばの会社員で、奥村さんがかつて勤務していた携帯電話販売店の元同僚。17日昼ごろ、奥村さんの交際相手宅で、奥村さんの首付近を何度も刺し、殺害した疑いが持たれている。男は今年夏、スタンガンを持って奥村さん宅を訪れ、その後、県警に事情を聴かれたという。
男が住むマンションの住民によると、男は両親と同居し、スーツ姿で出かける姿が度々目撃されている。
また、奥村さんと同姓同名の人物が、死亡推定時刻から約4時間後の同日午後3時52分、会員制交流サイト「ミクシィ」に複数の友人男性との交際状況などを書き込んでいたが、男の名前はその中に無かった。県警は男が偽装工作をした疑いもあるとみている。【加藤明子、村瀬優子】