鹿児島地検、控訴方針で協議 無罪判決受け高齢夫婦を強盗目的で殺害したとして強盗殺人罪などに問われた白浜政広被告(71)を無罪とした鹿児島地裁の裁判員裁判の判決について、鹿児島地検が控訴する方針で福岡高検と協議を進めていることが19日、検察関係者への取材で分かった。 検察幹部は「地裁判決は、指紋やDNA型などの証拠を低く評価しており、不当だ」としており、控訴すれば、死刑が求刑された裁判員裁判では初めてとなった無罪判決の是非が、高裁で争われることになる。 鹿児島地裁判決は「真相解明に必要な捜査が十分に行われていたか疑問が残る」などとして県警の捜査と検察側の立証を批判。「被告を犯人と認定するのは『疑わしきは被告人の利益に』という原則に照らして許されない」として無罪とした。 【共同通信】
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