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マンガ・アニメ界が大ピンチだ!㊤

ノンセクション2010年03月19日 08:23 | フォルダ : 法務

関連キーワード :児童ポルノ禁止法マンガアニメゲーム

 
マンガ・アニメ・ゲーム業界が壊滅的状況に追い込まれ、
戦前の「いつか来た道」突き進むのではないか。
 先月の24日、衆議院の第二議員会館で行われた
「冷静な児童ポルノ禁止法の改正論議を求める院内集会」に行って
危機感を強く感じました。
保坂展人さんのHPにもこの時の模様が
紹介されていました。
(手前テーブルの右から2人目が私。
後方には現職の民主党国会議員が6人出席していました)。
 児童ポルノ禁止法が改正され、単純所持罪が導入されると、
表現規制につながる。この懸念は、以前から叫ばれていました。
児童ポルノ、という定義が日本の場合極めてあいまいだからです。
 実はこの問題、現役の高校生たちの方がはるかに敏感です。
この春大学に進学する娘と高1の息子に夕食の時間、
院内集会に行ってきた話をしたところ、
2人から速射砲のような改正案への反対論が帰ってきました。
勉強や部活でクタクタになった時、
ホッと一息つかせてくれるアニメやマンガ、それにゲーム。
これらが危機に瀕していることはネット上で議論され、すでに彼らの間でも
かなりマジメに語られていました。
 創作物規制がなされるとどんなことになるのか。
 明治大学国際日本学部准教授・森川嘉一郎氏の図がとても分かりやすかったので、
許可を得てここに転載させていただきます。
 同氏が「アニメの観光資源化」などで役人と話すと
「悪いアニメやマンガだけを排除するにはどうしたらいいのですか? 」
と聞かれるそうです。
 どうやらこのお役人は、健全な漫画家とメーカーが良いマンガ・アニメを作り、
これらを健全な国民が見ている一方で、
悪質なメーカーと漫画家が悪いマンガやアニメを製造し、
不健全な男性が見ているのだと思い込んでいるようなのです。
 (㊦がマンガ界に対する誤解のイメージ図)
 
 しかし実際はいいマンガ、悪いマンガなどと分けられるものではなく、
消費者もそれらを分け隔てなく消費している環境の中、
アマやセミプロで腕を上げた人がプロになっているわけです。
このクリエーター層の膨大な厚さと広がりが、アニメやマンガを支えていたんですね。
 
 東京・有明で行われるコミックマーケットは3日間で55万人を動員するそうです。
アマチュアでマンガを描く人たちのサークルの数は3万5000。しかも7割が女性だと
いいますから、前出のお役人はまったく分かっておりませんな。
 特に問題なのは、いいマンガと悪いマンガというような境目が、
そもそも存在しないことでしょう。
文化庁メディア芸術祭でマンガ部門の優秀賞受賞作家がエロ同人誌に描いていて、
大賞受賞作家はロリコン漫画の先駆け的存在だったりします。
賞をもらったアニメのキャラクターデザインをやっている人がエロゲー制作に携わっており、
漫画版はエロ漫画家が描いてるんですね。
 こうした他国にはない底辺の広さが、国際競争力の源。
悪いマンガ・アニメの部分だけを取り除こうなどということは土台無理な話だけに、
「そんなことをしたら日本のマンガ・アニメ文化はズタズタにされる」という
森川氏の指摘は的を射ています。

(つづく)








 
 
 

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