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「尚ちゃんは戻らない」 告別式で参列者号泣 滋賀・守山の女性殺害

2010.12.21 01:57

 「犯人が捕まっても尚ちゃんは戻らない」−。守山市のアパートで17日夜、殺害されているのが見つかった草津市の家事手伝い、奥村尚代さん(24)の告別式が20日午後、草津市の斎場「草津シティホール」で営まれた。この日、事件は全面解決に向けて大きく動いたが、遺族や約110人の参列者の心が晴れることはない。午後3時すぎの出棺では、「なおー」「いやー」などと泣き叫ぶ若い女性の声がホールにこだましていた。

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 葬儀、告別式は午後2時に始まった。参列者の多くはうつむきがちに早足で式場へ入っていた。

 式では、奥村さんの父親が「生前はお世話になって…今後ともよろしくお願いします」と気丈にあいさつしていたという。父親はその後、県警守山署捜査本部を通じて「逮捕状をとったことはわかりました。1日でも早い犯人の逮捕を願います」とコメントした。

 式開始から約1時間後の出棺の際は、若い女性だけでなく、参列者の多くがハンカチを握りしめ、顔を覆って号泣していた。

 奥村さんの父親の知人という男性(69)は「(逮捕状は)聞いた。でも、(年齢が上の人から)順番に亡くなるのならまだしも、若い子が亡くなるのはたまらない。(奥村さんの)お母さんは声を上げて泣いていた。本当に、これからというのにかわいそう」と神妙に話していた。

 奥村さんの友人の女性は「とても明るくて元気な子だった。人に恨まれることはない。犯人を早く捕まえてほしい」と涙ながらに話していた。

 一方、奥村さんの父親と同じ消防団に所属しているという50代の男性会社員は「犯人は、一刻も早く自首して、罪を償ってほしい」と怒りを込めて話した。

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