2010年10月22日 21時57分 更新:10月23日 0時26分
蓮舫行政刷新担当相は22日、特別会計を対象に27日から始まる事業仕分け第3弾を前に、多摩川下流のスーパー堤防(東京都大田区)を視察した。蓮舫氏は記者団に「いつまでにできるか出口が見えないのは、果たしてお金の使い方としてどうなのか疑問だ。仕分けの対象として分かりやすく議論できると思う」と手応えを語った。
スーパー堤防は大洪水から宅地を守るため、利根川など6河川で87年から整備を開始。市街地側の用地が大量に必要なため、住民の反対もある。社会資本整備事業特別会計の治水勘定を財源に事業が続けられているが、整備計画(約872キロ)のうち完成したのは5.8%の約50キロにとどまる。
視察現場で蓮舫氏は「全部つなげるのに何年かかるか」と質問。担当者が「正直、いつまで、と明言できない」と弁明すると、「全部つながらないと横から水がまわってくる。意味がないんじゃないですか」と指摘した。【倉田陶子】