2010年10月22日 21時23分
郵便不正事件に絡む証拠改ざん・隠ぺい事件で、監督責任を問われ、減給処分を受けた三浦正晴・福岡高検検事長(前大阪地検検事正)が22日、辞職した。三浦前検事長は毎日新聞の取材に応じ「改ざん事件の発生時の監督者として責任を重く受け止め、退職することにした」と語った。
三浦前検事長は今年1月末に証拠品の改ざん疑惑が地検内で表面化する直前の1月6日付で、大阪地検検事正から異動となった。改ざん疑惑の報告は受けていなかったというが、改ざん行為があった当時は大阪地検特捜部元主任検事、前田恒彦被告(43)=懲戒免職=の上司に当たり、監督責任があると判断したという。
三浦前検事長は最高検検事や大阪地検検事正などを歴任。この日「国民の皆様に深くおわび申し上げます。検察職員は信頼回復に向け懸命の努力をしておりますので、見守っていただければ幸いです」とのコメントも出した。【岸達也】