「宇宙戦艦ヤマト」プロデューサーの西崎さん、海に転落死

　７日午後０時３５分ごろ、東京都小笠原諸島（東京都小笠原村）の父島の二見港で、停船中の船「ＹＡＭＡＴＯ」（４８５トン、９人乗り組み）からアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のプロデューサーなどを務めた西崎義展さん（本名・弘文＝７５）が海中に転落した。同４５分に通報を受けた小笠原海上保安署の監視取締船が約２０分後に救助したが、間もなく死亡した。

　「ＹＡＭＡＴＯ」は、西崎さんの会社名義の船。同保安署によると、「ＹＡＭＡＴＯ」は６日夕、二見港に入港。７日朝から港内で試験航海していた。乗船していた関係者は、西崎さんはウエットスーツを着用して遊泳の準備をして海に入ろうとした際、船の右舷中央部付近から転落したと説明しているという。同保安署は同船していた関係者から事情を聞くなど、詳しい状況を調べている。

　親交のあった関係者によると、西崎さんは高齢のため、健康面で不安を抱え、車いすで移動することが多かった。「クルーザーを購入した」とも話していたという。

　西崎さんは日大芸術学部卒業後、虫プロ商事で故・手塚治虫氏のマネジャーを務めた。７４年にはアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を製作。「ヤマト」の著作者を巡って漫画家の松本零士さんと訴訟となったが、０３年に和解が成立した。

（2010年11月8日06時03分  スポーツ報知）

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