ブラウン管テレビ:不法投棄17%増加…地デジ化前に

2010年10月21日 19時46分 更新:10月21日 20時14分

 環境省は21日、09年度に全国で不法投棄されたブラウン管テレビが前年度より17%増加したと発表した。11年7月の地上デジタル放送への完全移行を控え買い替え需要でリサイクルが前年度比で92%増と伸びており、その一部が捨てられたとみられる。この影響で家電リサイクル法でリサイクルが義務づけられている家電4品目(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機・乾燥機)の昨年度の不法投棄台数は前年度を12%上回り、03年度以来6年ぶりに増加に転じた。

 家電4品目の不法投棄台数は09年度、全国で推計約13万3000台で、うちブラウン管テレビが約6割を占める。テレビのリサイクルや不法投棄の増加は、景気対策として実施されている家電エコポイント制度による省エネ製品への切り替えや、不用品回収業者による不法投棄も影響しているとみられる。【江口一】

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