2010年10月21日 10時48分 更新:10月21日 12時12分
【ソウル大澤文護】韓国紙・朝鮮日報は21日、北朝鮮が過去2回核実験を実施した咸鏡北道(ハムギョンプクド)吉州郡(キルジュグン)豊渓里(プンゲリ)一帯で3回目の核実験の準備を進めている兆候を米国の偵察衛星などがとらえた模様と報じた。
報道によると豊渓里一帯では車両や人の動きが活発化している。2回の地下核実験で崩壊した坑道を復旧する動きもある。
一方、同紙は、韓国政府消息筋の発言として、「すぐに核実験を実施するのではなく(準備には)3カ月程度の時間がかかると予想している」と伝え、北朝鮮当局が核実験準備をちらつかせ、米国や韓国に関係正常化や支援のための交渉開始を迫るのではないかとの韓国側の見方を紹介した。
北朝鮮は06年10月と09年5月に2回の地下核実験を実施している。